文在寅(ムン・ジェイン)候補側 国政経験・政治基盤・庶民・道徳性
安候補にはない‘4点’強調 競選時の豊富な討論経験も資産
安哲秀(アン・チョルス)候補側 朴槿恵に勝つ本戦競争力に焦点
‘文 NO,2リーダーシップ’攻撃の可能性 先週からからTFチーム作り準備
文在寅(ムン・ジェイン)-安哲秀(アン・チョルス)大統領候補の単一化過程に少なからぬ影響を及ぼす候補間テレビ討論が21日夜10時におこなわれる。 <韓国放送>が中継する。 パネルはおらず、円滑な進行のために司会者だけを置くことにした。 2002年盧武鉉-チョン・モンジュン候補の野党圏候補単一化討論と同じ方式だ。 当時は政治分野を含め5点の議題に対して2候補がそれぞれ2回の質問機会をやりとりする方式で進行された。
文候補側シン・ギョンミン議員と安候補側キム・ユンジェ弁護士は、20日テレビ討論合意の直後、討論主題と方式に関する実務協議を続けた。 最近単一化ルールの交渉過程で両側キャンプが鋭く対立した上に、単一候補を決定する世論調査結果にも討論会が直接的な影響を及ぼす可能性が高く、両候補が討論会で一寸の譲歩もなしに激しく正面対立するものと見られる。
文候補側は2回の執権経験がある民主統合党を支持基盤としていて、国政経験があるという長所を浮き彫りにする戦略を立てている。 文候補キャンプのある中心人物は「文候補にはあって、安候補にはない4点がある。 国政経験、政治的基盤、庶民候補、道徳性の4点だ。 文候補が着実に支持率が上がっているのも基本的には安定感に原因がある。 両候補の討論でもこのような点が自然に浮び上がるだろう」と話した。
安候補側は‘国民候補 対 政党候補’、‘未来 対 過去’の構図で対抗する戦略を立てている。 パク・ソンスク選対本部長は 「野党圏候補単一化の究極的目標が‘両候補の中で誰が勝つのか’ではなく、朴槿恵セヌリ党候補に勝てる候補を決めることだ」と話した。 安候補が中道・無党派層を吸収する票の拡張性が高く本戦競争力面で文候補を上回っているという点を強調するものと見られる。 合わせて文候補が長所として前面に掲げる国政経験の主張に対しては、盧武鉉前大統領の秘書室長出身なので‘NO.2リーダーシップ’の限界を指摘するものと予想される。
文在寅候補と安哲秀候補は19~21日、それぞれ韓国記者協会と放送記者クラブ招請討論会に参加して一種の模擬試験を受けた。
文在寅候補は民主党候補競選当時にテレビ討論を経験したことが資産だ。 安候補の攻撃的質問も、すでに当時に選挙候補たちが文候補に提起した問題の範囲を抜け出せないと文キャンプは見ている。 ‘予防注射’をあらかじめ打っているわけだ。 テレビ討論に対する準備経験があるキム・ハンギル、キム・ヒョンミ議員と<文化放送>(MBC)アンカー出身のシン・ギョンミン議員が実務を支援している。 弁護士出身である文候補は論理的説得力が強みだが、発音が多少明確でないことが短所に挙げられる。
安哲秀候補はキム・ユンジェ弁護士とイ・ウォンジェ政策室長を中心にテレビ討論タスクフォースチームを構成して先週から本格的に準備をしてきた。 全国の大学を巡回した<青春コンサート>等の舞台経験が多いというのが長所だ。 放送で見せてくれたように適切な比喩を混ぜて話をおもしろく解きほぐして、的を射た鋭い警句話法などが安候補が持っている武器だ。 ただし、文候補とは違い、対決方式で行われる攻撃的討論に対する経験が豊富でないことが短所に挙げられる。
キム・ボヒョプ記者 bhkim@hani.co.kr