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[社説] 深まる‘MB秘密資金’疑惑黙って見過ごせることではない

登録:2012-11-20 09:18 修正:2012-11-20 10:39

 イ・グァンボム特別検事チームの内谷洞(ネゴクトン)私邸安値買い入れ事件捜査は終わったが、李明博大統領一家の財産を巡る疑惑は絶えることなく続く。 李大統領の息子イ・シヒョン氏が暮らしているアパートの貸切保証金7億ウォン余りの内、3億8100万ウォンが大統領府職員から出てきたことだけでなく、使われた現金の中で1億4000万ウォンは‘1万ウォンの旧券紙幣’であったことが確認された。 すでに2008年BBK特検当時130億ウォン台の秘密資金が発見されたのに続き、今回再び怪しい金の流れが確認されたことにより、この金がひょっとして李大統領の秘密資金ではないかという疑いが強く提起されている。

 特に李大統領の特検捜査期間延長拒否はこのような疑惑を煽り立てた。 イ・グァンボム特別検事チームは去る9日、裁判所から大統領府職員に対する口座追跡令状を受け取り、いざ口座追跡を始めようとしたが大統領が捜査期間延長承認を拒否したせいで住宅保証金の出処確認が失敗に終わった。 すでに二度の特検捜査を通じて疑問の秘密資金の端緒が確認された以上、そのまま伏せてやり過ごすことはできない。 どんな形であれ国民世論を集めて透明に解明する必要がある。

 特検チームはイ・シヒョン氏が伯父イ・サンウン(株)ダース会長から受け取ったと主張した現金6億ウォンの資金源を追跡する過程で住宅保証金の出処を知るようになったという。 李大統領夫人キム・ユンオク氏の側近ソル・某氏が2010年シヒョン氏のソウル三成洞(サムソンドン)アパート住宅保証金として6100万ウォンを送金し、チュ・某大統領府財政チーム長ら大統領府職員6人が貸切保証金の残金3億2000万ウォンを支払った事実も確認した。 特にこの内の1億4000万ウォンが1万ウォンの旧券紙幣だったと明らかになったことにより秘密資金疑惑が広がっている。

 ‘旧券1億4000万ウォン’は李大統領側が別に保管してきた現金と見るのが常識に適う。 韓国銀行は2007年1月に新券を発行し旧券発行を中断しており、2008年2月以後には銀行など金融機関を通じて旧券を手にすることができなかったためだ。 イ大統領夫妻は就任後、預金だけで毎年1億7776万~4億938万ウォンずつを申告しているが、現金は別途申告したことがないのもこのような解釈を裏付ける。 また、特別検事チームがイ・シヒョン氏の行跡を調査した結果を見れば、当日イ・サンウン氏から6億ウォンを借りたという主張も偽りである可能性が高いという。

 万一、李大統領が別途の秘密資金を隠しておいたとすれば、2007年大統領選挙当時に虚偽ぼ財産申告をしたことになり、時効を考慮すれば退任後3ヶ月余りの内に選挙法違反に関する起訴可否が決定されなければならない。 与野党政界と大統領候補らも知らぬフリで見過ごせることではない。

韓国語原文入力:2012/11/19 19:27

https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/561301.html 訳J.S(1245字)

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