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[社説] 文在寅・安哲秀候補、国民だけを見て単一化を

登録:2012-10-29 21:04 修正:2012-10-29 21:29

大統領選挙が50日後に迫り野党圏単一化のための文在寅(ムン・ジェイン)民主統合党候補、安哲秀(アン・チョルス)無所属候補間の神経戦が加熱している。 先週、全野党陣営市民社会元老で構成された‘希望2013・勝利2012円卓会議’が大統領候補登録日前の単一化を促し交渉日程を巡る議論も水面上に上っている。

 民主党のパク・ヨンソン共同選対委員長は昨日「11月25日の候補登録前に単一化を終えなければならないという視点で見れば、今週探索の動きをし、来週から本格化するべきと見る人が多い」と話した。 文候補側は比較的時間が必要とされる競選などが含まれた単一化方式を望んでいるために議論を急ぐものと見られる。 反面、安候補側は公約を集大成した政策公約集を11月10日に発表することにしているため本格的な単一化議論はその後に先送りする方針だ。 当分は独自の歩みをしながら適切な時に速戦即決で単一化に決着をつけようという判断であるわけだ。

 両候補のこのような態度は単一化問題に政略的次元で接近しているという点で望ましくない。 安候補側が単一化問題を継続回避していることは国民に対する道理ではない。 政策公約集発表まで単一化議論を留保するのは安哲秀キャンプの自己中心的日程に過ぎない。 国民は今、今回の大統領選挙の最大関心事である単一化がいつどんな方式でなされるのかを心配している。 安候補側は政策発表をする一方で、単一化についても少しずつ接点を見つける努力を傾ける必要がある。

 文候補側の一角で単一化4大原則として大衆的方式の競選、単一化された候補の党籍保有などを持ち出していることは多少性急に見える。 大衆的競選というのは党組織を持った側に有利なことで、単一候補の党籍保有問題もパク・ウォンスン ソウル市長の事例などを研究しながら慎重に接近すべき事案だ。 党組織という既得権を背景に単一化を押しつけるという考えは困る。

 国民が単一化について強く心配しているだけに、両候補が額を突合せ政治改革なり経済民主化なり互いに討論し競争して同意を得て行くことも一つの方法だ。 そのためには単一化の具体的な時期と方法が議論されなければならないが、国民の関心と要求を満たすという観点で討論会開催問題を優先的に議論する必要がある。

 単一化は単純に誰が誰に勝つという問題ではなく、私たちの社会を変えられる連合の土台を構築する過程だ。 国民が単一化の全過程を見守っている。 両候補は国民だけを見て国民の要求に耳を傾けて単一化問題を決断することを望む。

https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/557976.html 韓国語原文入力:2012/10/29 19:08
訳J.S(1178字)

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