米国とイランの停戦が期限なしに延長されている中、海峡に仕掛けられた機雷の除去には半年かかることが予想されるため、原油価格の高騰が長期にわたることが懸念されている。
22日(現地時間)のワシントン・ポストによると、米国防総省の高官は「イラン軍がホルムズ海峡に設置した機雷を完全に除去するには6カ月かかる可能性があり、その作戦は戦争が終わるまで実施が困難だ」と下院軍事委員会の議員に対して非公開で語った。米国とイランが今月中に劇的に終戦に合意したとしても、少なくとも年末までは海峡の不安定さは解消できないということだ。
情報筋によると、イランは海峡の内外に20発以上の機雷を設置した可能性があるという。一部の機雷は遠隔で設置されているため、米軍による探知が困難だという。これより前、ニューヨーク・タイムズも米国の当局者の話を引用し、イランが設置した機雷の位置が記録されているかは不明で、たとえ位置が記録されていても移動している可能性があるため、除去が難しい可能性があると報じている。
米国とイランが繰り広げる「船舶拿捕(だほ)競争」も原油供給を減らしているため、原油価格上昇にかなりの影響を及ぼしている。ロイター通信のこの日の報道によると、米軍は最近、最低3隻のイラン船籍のタンカーの航行を阻み、航路を変更させたと安全保障情報筋が語った。米財務省外国資産管理局(OFAC)によると、これら3隻はいずれも米国の「第2次制裁」リストに掲載されているため、これらの船舶が拿捕された可能性も否定できない。米軍はこれより前、イラン関連の2隻の船舶を拿捕している。イラン側も反発し、前日に海峡で2隻の船舶を拿捕したことを明らかにした。事実上、両国は海峡付近を航行する船舶をめぐって「拿捕戦争」を繰り広げている格好だ。イランのガリバフ国会議長はこの日、「完全な停戦は、海上封鎖や世界経済を人質に取る行為が止まったときにのみ意味がある」として、「露骨な停戦違反が続く中では、海峡を開放することは不可能だ」と述べた。
イラン産原油の輸出が停止して原油貯蔵施設が満杯になると油井が永久的に損傷し、原油供給が減る可能性がある。英国ガーディアン紙によると、イランの石油貯蔵施設は今月26日に限界に達し、生産停止による油井の透過性の低下などの影響で、原油生産が一日当たり30万~50万バレル永久に減少する可能性があると専門家は分析している。原油生産が数カ月間停止するだけでも、今後数年間は生産能力に悪影響を及ぼしうる。
23日(韓国時間)午後4時現在、6月引き渡し分のブレント原油先物価格は1バレル当たり103.40ドル、WTI(ウェスト・テキサス・インターミディエイト)先物は94.38ドルで取引されている。BOKファイナンシャルのデニス・キスラー首席副社長は「両国は合意をめぐって膠着状態にあり、どちらかが譲歩しない限り、原油価格は上昇する可能性が高い」とし、「海峡を通じた石油の流れが途絶える期間が長引けば長引くほど、価格は上がるだろう」と分析した。