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イランメディア「ホルムズ海峡は湾岸諸国のネット生命線」…海底ケーブル切断を示唆

登録:2026-04-23 06:27 修正:2026-04-23 07:12
「ケーブルが切断されればデジタル大惨事」…湾岸地域の90%が依存
ホルムズ海峡と船舶のコンピューターグラフィックス/聯合ニュース

 イランの準国営メディアが、ホルムズ海峡は湾岸諸国のインターネットケーブルが通る「重要なルート」だと主張した。イラン軍がこの地域の船舶封鎖に続き、海底ケーブルを切断して地域経済を麻痺させる可能性があるという圧力をかけているものとみられる。

 イランの準国営「タスニム通信」は22日(現地時間)、「ホルムズ海峡、ペルシャ湾沿岸諸国のインターネットケーブル(接続)のための生命線のような重要なルート」という見出しの記事を掲載した。同通信は「ホルムズ海峡は石油やガスの経路にとどまらない。この地域の主要なインターネットケーブル7本もここを通っている」とし、「アラブ首長国連邦、カタール、バーレーン、クウェート、サウジアラビア、イラク、さらにはイランの一部に至るまで、世界のインターネット網に接続するために、やむを得ずこの狭い入口を通過するケーブルに依存している」と主張した。

光ファイバーケーブルのイラスト=ゲッティイメージズバンクより//ハンギョレ新聞社

 同通信はまた、イランよりも湾岸諸国の通信ネットワークの方がホルムズ海峡への依存度が高いと指摘した。イランはインターネットの30〜40%のみがホルムズ海峡などの南部海底ケーブルを通じて接続されているのに対し、サウジアラビアやアラブ首長国連邦・カタールなどペルシャ湾南岸の国々は、最大90%をこれに依存しているという。

 「タス二ム通信」は「もし自然災害、船舶の錨の投下、海難事故、あるいは故意の行為など、いかなる理由であれ海峡の主要ケーブル数本が同時に切断されれば、湾岸アラブ諸国では『デジタル災害』が発生する」とし、「インターネットは深刻な断絶や広範囲にわたる障害に見舞われ、1日あたりの経済損失は数億ドルから数十億ドルに達するだろう」と警告した。

 「銀行取引の損失、(アラブ首長国連邦の)ドバイや(カタールの)ドーハの株式市場における障害、電子商取引の中断、航空便の欠航などが発生する可能性がある。2008年に地中海でケーブル2本が切断され、中東・インドのインターネット通信量が最大70%減少し、数十億ドルの損失が生じた」とも主張した。

フィンランド海洋警備隊の巡視船「トゥルバ」が昨年12月31日、ロシア出港のタンカーに接近している様子/EPA・聯合ニュース

 これは、米国のホルムズ海峡封鎖に対抗し、イラン軍が物流封鎖はもちろん、ケーブルを切断する可能性があるという警告とみられる。実際、イランの同盟国であるロシアは、2022年のウクライナ戦争以降、北海・バルト海でタンカーなどを動員し、西側の海底ケーブルを損傷させている。

 昨年12月25日、ロシアの石油密輸用船舶と疑われるクック諸島籍のタンカーが、フィンランド湾の海底電力・通信ケーブル5本を切断した。この船は約90キロメートルにわたり、錨を引きずる方式でケーブルを切断した。同月31日には、フィンランド警察が海底ケーブル破壊の容疑で、ロシアのサンクトペテルブルクから出港した貨物船をだ捕した。

 AP通信は「イランの支援を受けるイエメンのフーシ派反政府勢力も、過去に(紅海などの)ケーブル(の破壊)をちらつかせたことがある」と報じた。

チョン・ホソン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/1255458.html韓国語原文入力:2026-04-23 01:12
訳H.J

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