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長引くウクライナ戦争で親政府派ロシア軍事ブロガーらも冷ややかに…「目標不明」

登録:2026-02-27 06:44 修正:2026-02-27 07:57
18日、ウクライナ東部ハルキウ戦線でウクライナ軍の砲兵がロシア軍陣地へ向けて砲弾を装填している/AP通信・聯合ニュース

 ウクライナ戦争が数日でロシアの勝利で終わるという当初の予想とは裏腹に、4年以上も長引き、「親政府派」のロシア軍事ブロガーたちもいら立ちを隠せずにいる。彼らが異例にも軍の作戦ミスを批判し、政府の前科発表に反論することが増えている。

 ル・モンドは25日(現地時間)、「ウクライナ侵攻から4年、『Z』チャンネルのロシア超国家主義者たちは焦りを隠せない」という見出しの記事でこの現象を指摘した。Zはウクライナ戦争において、ロシア軍が装備や軍服に使用する敵と味方を識別するための標識。テレグラムで活動するロシアの軍事ブロガーたちは、アルファベットZを前面に出し、ロシア政府が発表した戦況のニュースなどを伝えてきた。ロシア人に対して政府が戦争を行う正当性を広め、士気を高める役割も果たしてきた。

 しかし、戦争が4年を超えて長引くにつれて、彼らの口調にも変化が表れている。50万人の登録者を抱えるテレグラムチャンネル『ミグ』は、ウクライナ戦争が勃発して4年目の24日に「4年。私たちは3年前に書いた投稿を繰り返し、2年前に書いた投稿を再投稿し、特別軍事作戦(ウクライナ戦争)開始から1年後の文章を再び共有すること以外、できることがない」と書いた。さらに「付け加えることがない。どんな状況でもポジティブな姿勢を維持しようということ以外は」と述べた。大都市の占領などの勝利の知らせが少ないことにいら立ちをにじませたものとみられる。

 軍の指揮部の戦略を批判する声もあがっている。25万人の登録者を持つザハール・プリレーピン氏は「問題はロシアが勝てないことではない。目標自体がないというのが問題だ」とし、「私たちは(ウクライナの首都)キーウに向かうことも、(黒海沿岸の大都市)オデーサに向かうこともしない。こうなればウクライナの非武装化も、脱ナチ化(ロシアのいうウクライナ政府の転覆)も実現しないだろう」と指摘した。ロシア軍がウクライナ東部のドネツク戦線に留まっていると批判したのだ。

 登録者6万人のスビャトスラフ・ゴリコフ氏は「ここに軍の最高層で続々と明らかになる腐敗の事例を加えれば、状況は非常に悲惨だ」とさらに厳しく指摘した。

 一部のチャンネルにはロシア政府の戦況発表に反論する投稿が行われている。昨年12月2日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、ロシア軍がウクライナの大都市ハルキウへの玄関口であるクプヤンシクを制圧していると発表した。ところが、その直後にテレグラムの軍事チャンネルは、都市で依然として攻防戦が続いていると投稿した。

 登録者156万人の大手チャンネル「リバル」は、同日「クプヤンシク前線で戦闘が続いている」とし、「第一学校周辺で交戦が続き、都市北部郊外では小規模な部隊間の交戦が続いている」とし、交戦が継続していることを伝えた。

 このような態度の変化は、戦争が予想以上に長期化していることへの疲労と失望感の結果だと、ル・モンド紙は分析した。当初、ロシアはもちろん西側諸国でも、二大軍事大国のロシアが数日以内にキーウを掌握するだろうというのが大方の予想だった。ところが、ウクライナ軍は戦争初期の2022年3月、戦車とドローン(無人機)を活用した機動防衛でロシア軍をキーウ周辺から追い出した。その後、ドネツク州のウクライナの要塞都市を中心に数年にわたる消耗戦が続いている。

 米戦争研究所(ISW)によると、ウクライナ全土におけるロシア軍の占領率は2022年3月の26.2%からその年の年末には17.8%に縮小した。その後、2023年末の17.9%から昨年末の19.3%に増加するなど、占領速度は遅い方だ。

 特に先月、米国が南米の親ロシア国家であるベネズエラを攻撃し、3時間後にニコラス・マドゥロ大統領を捕らえたことで、ロシアの軍事チャンネルによる自国軍への不満が一層あらわになった。ロシアは国境を接するウクライナとの戦争で4年間目標を達成できていない一方、米国はカリブ海を越えてベネズエラを航空機や特殊部隊などで攻撃し、比較的容易に指導者を排除したからだ。当時、ロシアのチャンネルでは「カラカス(ベネズエラの首都)は3時間、キーウは4年」と皮肉る投稿が相次いだ。

 ル・モンドは「テレグラムで活動するいわゆるZブロガーたちは、ロシア当局が発表する勝利の報告よりもはるかに恥ずかしい現実を伝えている」とし、「『特別軍事作戦』が5年目に入ったことで、Z陣営はもはや失望を隠せない」と報じた。

チョン・ホソン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/europe/1246825.html韓国語原文入力: 2026-02-26 23:11
訳H.J

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