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米、ベネズエラに向かう「影の船団」所属のロシアのタンカーを拿捕…2週間以上追跡

登録:2026-01-08 06:42 修正:2026-01-08 07:21
7日(現地時間)、ベネズエラ北部のマラカイボ湖に石油タンカーが浮かんでいる/AP・聯合ニュース

 米国は7日(現地時間)、ベネズエラに向かう途中、逃走していたロシア船籍の石油タンカーを大西洋で拿捕(だほ)した。2週間以上の追跡の末、軍事力を動員した作戦を展開した結果だ。

 米欧州軍司令部(EUCOM)はこの日、Xへの投稿で、「米法務省と国土安保省は戦争省(国防総省)と協力し、タンカー『ベラ1』を米国制裁違反で拿捕したと発表した」と明らかにした。さらに「この船舶は米海岸警備隊『モンロー』の追跡を受け、北大西洋で米連邦裁判所が発行した令状により拿捕された」と述べた。

 これに先立ち、海外メディアは先月21日、米国の海岸警備隊がベネズエラの不法な制裁回避に協力した「影の船団」の船舶1隻を追跡していると報じた。ベネズエラ、イラン、ロシアなど制裁対象国に原油を流通するいわゆる「影の船団」所属で、2024年に米国の制裁対象に含まれていた。当時「ベラ1」という名で知られた同船は、ベネズエラに向かう途中、カリブ海で米軍の制止を受け航路を変えて逃走。米海岸警備隊によって追跡されてきた。カリブ海で米海岸警備隊と遭遇した際に有効な旗を掲揚していなかったベラ1は、その後、航海中に突然ロシア国旗を船体の側面に描き入れた。そしてロシア船舶登録簿に「マリネラ」という新しい名前で登録され、関心を集めた。

 さらに今月1日には、ロシア政府がマリネラを自国所属の船舶と認め、追跡を止めてほしいと米国務省に公式要請したという報道が出た。この過程の内幕は確認されなかったが、複数の海外メディアは、ロシアがこのタンカーを保護するために軍艦を配置したと報じた。

 この日も匿名の米国当局者らは、このニュースを初めて伝えたロイター通信に「拿捕作戦が繰り広げられる海域の近くに、ロシアの潜水艦を含め軍艦がある」と述べた。ロシアの軍艦がどれだけ近くにあるかは確認されていない。

 この過程でロシア軍の対応はなかったが、ロシア船籍の船舶を拿捕しただけに、両国間の外交問題が発生しかねないという見通しもある。ただし、トランプ政権はこの船舶がロシア船籍であることを認めておらず、無国籍船舶として扱っているという。

 ロイターはこれとは別に、米海岸警備隊がベネズエラと関連のある他のタンカーも拿捕したと報じた。ニューヨーク・タイムズ紙は、同船がカメルーン国旗を掲揚した「ソフィア」だと報道した。

 これに先立ち、トランプ米大統領は先月、ベネズエラのニコラス・マドゥロ政権に対する圧力の一環として、ベネズエラ産原油を輸送するタンカーに対して封鎖措置を取った。

キム・ジウン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/america/1238597.html韓国語原文入力: 2026-01-08 00:39
訳H.J

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