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「金正恩、ニュークリアパワー」…トランプ大統領、また「北朝鮮は核保有国」発言

登録:2025-03-14 09:56 修正:2025-03-14 09:59
「私は金正恩氏と良い関係であり、何が起こるか見守る」
ドナルド・トランプ米大統領が13日、ホワイトハウスのオーバルオフィスでマルク・ルッテNATO事務総長と会談している=ワシントン/ロイター・聯合ニュース

 米国のドナルド・トランプ大統領は13日(現地時間)、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長について言及し、再び「ニュークリアパワー」(核保有国)と称した。トランプ大統領は、1期目の時に金委員長と「非常に良い関係」を維持したことを強調し、現在も引き続き良い関係にあると主張した。

 トランプ大統領はこの日、ホワイトハウスで北大西洋条約機構(NATO)のマルク・ルッテ事務総長と会談し、金委員長との関係を再構築する計画かという質問に「そうだ」と答えた。さらに「私は金正恩氏と良い関係であり、何が起こるか見守る」とし「彼(金正恩)がニュークリアパワーであることは確かだ」と述べた。

 トランプ大統領は、かつての米国-ソ連間の核軍縮問題に言及し、「金正恩氏は多くの核兵器を持っている。インドやパキスタンなど他の国も同様だ」と述べた。トランプ大統領は1月20日の就任式直後にも北朝鮮を「核保有国」と呼んでいる。「核保有国」は核不拡散条約(NPT)体制の外にある「核兵器保有国」を意味する用語ではない。

 ただ、相手国が核兵器を保有しており、これを運用できる能力を備えているという見方を反映する表現だ。ピート・ヘグセス国防長官も指名者時代に上院の軍事委員会での答弁書で、北朝鮮を「ニュークリアパワー」と称したことがある。このため、第2次トランプ政権の北朝鮮核政策が変わるのではないかという懸念が出ると、トランプ政権は「北朝鮮の完全な非核化を推進する」とたびたび再確認した。

 また、トランプ大統領は「もし私が当選せず、ヒラリー(クリントン元国務長官)が大統領になっていたら、北朝鮮と核戦争が起きて何百万人もの人が死んだだろう」とし、「彼(金正恩)は(バラク)オバマとは会っておらず、電話も受けなかった。私とは激しく険しいスタートを切ったが、会談をした」と述べた。

 そして、「その(首脳)会談のおかげで韓国は五輪で大きな成功を収めた。(以前は)核攻撃を受けたくないから誰もチケットを買わなかった」とし、「私が(北朝鮮の金正恩に)会い、五輪が成功しただけでなく、北朝鮮が五輪に参加した。それがトランプ政権の素晴らしい業績だ」と述べた。平昌(ピョンチャン)冬季五輪は2018年2月に、第1回朝米首脳会談は同年6月に開かれたため、事実関係とは合致しない発言だ。

ワシントン/キム・ウォンチョル特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/international/america/1186938.html韓国語原文入力:2025-03-14 08:30
訳C.M

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