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兵力不足のウクライナ、兵士の除隊阻止・受刑者の投入まで検討

登録:2024-04-12 05:52 修正:2024-04-12 07:34
軍事訓練を準備しているウクライナ軍/AFP・聯合ニュース

 3年目に突入したロシアとの戦争で兵力不足に苦しむウクライナで、すでに最前線で長期間従事している兵士の除隊を許可しない法案が11日(現地時間)に議会で承認された。AFP通信が報じた。

 ヤロスラフ・ジェレズニャク議員はこの日、テレグラムを通じて、議員450人中283人の賛成でこのような内容の法案が通過したことを明らかにした。英国ガーディアン紙の報道によると、2月には兵士の除隊計画を含めた法案が1回目の審議を通ったが、10日の2回目の審議の過程でこの内容が削られた。ガーディアンは「ウクライナ軍幹部が、36カ月以上従事した兵士に対する除隊を許可する改正案を廃棄するよう政界に圧力をかけた」と報じた。法案審議当日、国防省のドミトロ・ラズトキン報道官が国営放送に出演し、ウクライナの兵力がロシアより劣勢である状況に言及しつつ、「すべての最前線で攻撃が続いており、現時点では防衛戦力の力を抜くことは不可能だ」と述べた。

 兵力不足はウクライナが戦争で劣勢から抜けだせない要因の一つだが、長期戦に疲れたウクライナでは怒りが広がった。ウクライナ東部ドネツク州で砲兵として従事するオレクサンダー氏(46)はAPF通信に「これは災害だ。多くの人たちにとって除隊日は、戦闘を遂行する動力も同然だった」として失望感を示した。

 政府は受刑者を戦場に投入する案も検討中だ。ウクライナ議会が戦争で疲れた兵士を転換配置して兵力を補充する法案を初めて審議・承認し、受刑者の軍服務を許可するところにさらに一歩近づいた。ロイター通信が前日報じた。ただし、オレクシー・ホンチャレンコ議員は、非人道的な犯罪や性的暴行、殺人および国家安保事犯は軍服務を許可しないことを明らかにした。

 こうした状況で、開催日程が確定したウクライナ平和会議が突破口になるかどうか注目される。スイスは、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領の提案で、6月15~16日に中部の都市ルツェルンのビュルゲンシュトック・ホテルで高官級平和会議を開催することを明らかにした。スイス政府は「平和プロセスを始める高官級会談を行う国際社会の支援は十分な状態」だと述べた。

 スイスはロシアにも参加の意向を打診し、欧州連合(EU)をはじめ主要7カ国(G7)、中国、インドなど100カ国に参加を提案した。ただし、ロシアは「平和会議に招待されていないし、参加する意志もない」と表明したと、RIAノーボスチ通信が報じた。ロシアと緊密な関係を維持してきた中国は先月、会議参加を考慮していると明らかにした。

 スイス平和会議はウクライナ平和プロセスや既存の案などを議論するが、成功裏に終わるかどうかは未知数だ。

 ロイター通信によると、ロシアは「スイスの構想はモスクワの参加なしでは意味がない」と述べたという。スイスのヴィオラ・アムヘルト大統領も「会議が成功するかどうかは保証できず、ただちに平和協定に導くことにはならないだろう」と語った。

チャン・イェジ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/1136265.html韓国語原文入力:2024-04-11 21:39
訳M.S

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