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「ウクライナ市民の95%が勝利を確信…主な感情は自負心」

登録:2023-02-23 20:19 修正:2023-02-24 08:16
ウクライナの研究機関、クリミア半島・ドンバスを除く地域で市民を対象に世論調査
22日(現地時間)第95攻撃旅団所属のウクライナ軍人が、ドネツク地域の最前線に出発する前に聖書を持って祈っている/AFP・聯合ニュース

 24日、ロシアの全面侵攻で始まったウクライナ戦争が1年を迎える中、ウクライナ市民の95%が「勝利を確信している」という世論調査結果が出た。

 ウクライナの非政府系独立研究機関「レーティング」(Rating)は、6~7日にクリミア半島とドンバス(ドネツク・ルハンスク州)を除く地域で18歳以上のウクライナ人男女1000人を対象にしたオンライン世論調査でこのような結果が出たと、21日(現地時間)明らかにした。信頼水準95%で誤差範囲は±3.1ポイント。

 ウクライナが勝利するという市民の信頼は、戦争直前の昨年1月(56%)に比べて39%高まった。昨年2月24日の侵攻の10日前の70%から戦争3日目で88%に上昇し、1年が過ぎた現在は95%に達した。

 ドニプロ出身のヴャチェスラフさん(56)は、「我々の士気が高いため、勝利は我々のものになると信じて疑わない」とし、「文明化された世界全体が我々の背後にいる。最初は恐怖と疑いがあったが、今は消えた」と述べたと、同研究機関は明らかにした。回答者たちは勝利の意味について「1991年の国境に戻ること」、「ロシア連邦の完全な降伏」、「(2014年にロシアが強制併合した)クリミア半島がなければ勝利ではない」などと答えた。フメルニツキ出身のアレクサンドルさん(37)は「西側、米国、全世界の兵器支援」が勝利に対する自信を与えると答えた。ただし、回答者の63%は勝利のためには少なくとも6カ月以上の時間が必要だと答えた。

 自負心も高まったことが分かった。自負心の数値は、開戦前(34%)に比べて開戦後は75%に上がった。また「今日ウクライナはどこに立っているのか」に対する点数は、7点満点を基準に開戦前は3.0点だったが、開戦以後は4.6点で1.5倍ほど上がった。ドロホビチ出身のアンナさん(47)は、「全世界がついにウクライナとロシアを区別するようになった」と話した。回答者の77%は、この戦争でウクライナが「自国と欧州全体を守り、信じている」と答えた。独立を支持するかという質問では、2021年に比べて開戦後の昨年の数値が80%から97%に上がった。2012年(62%)に比べると際立って高くなった数値だ。

 母国語はウクライナ語だと答えた回答者も、2012年(57%)に比べて昨年(82%)は大幅に増えた。2012年にロシア語を母国語だと答えた回答者は42%だったが、昨年は14%に減った。

 開戦後、ウクライナ軍に対する信頼は65%から97%に、大統領に対する信頼は36%から90%に上がった。回答者の87%が欧州連合(EU)加盟を支持した。北大西洋条約機構(NATO)加盟支持の回答は86%だった。

 回答者の3分の2は財政状況が悪化したと答え、3分の1は変化がないと答えた。回答者は戦争の影響を受けた地域に必要な計画として、企業と雇用回復(60%)を最も多く挙げ、被害再建(55%)、財政支援(41%)、医療・人道支援(37%)、児童発達支援(23%)が後に続いた。

 戦争がいつ終わるか分からない不透明さのためか、回答者の45%が「今は人生の計画を全く立てていない」と答えた。労働人口の3分の1が働き口を失い、仕事を続けている人の中でも半数は給与が減ったことが分かった。

ベルリン/ノ・ジウォン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/europe/1080866.html韓国語原文入力:2023-02-23 9:19
訳J.S

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