冬の終わりに始まったウクライナ戦争が、二度目の冬の入り口に差し掛かっている。
当初、戦争は強大な軍事力を前面に押し出したロシアの速戦即決の勝利で終わるかと思われた。2月24日午前6時(現地時間)に侵攻を公式化したロシアが、翌日チェルノブイリ原発一帯を掌握し、ウクライナの首都キーウでも交戦が起きた。この時までは「数時間以内にキーウが陥落する恐れがある」という展望が示されてもいた。ロシアは総攻勢を通じて、南部ヘルソンや東部ドンバス、ハルキウなどで朝鮮半島の面積を超える大きさのウクライナの土地を掌握した。
しかし、侵攻から240日あまりが経った現在、戦争は局面を変えながら長期化している。先月BBCは、ロシアが戦争序盤には主要都市キーウの一部とハルキウをはじめ南部領土まで掌握し圧倒したが(第1段階)、キーウで敗退して以来、遅々として進まない局面を経たと分析した(第2段階)。さらに、戦争が半年を過ぎて、西側の全面的な軍事支援を受けるウクライナが守勢から抜け出し、むしろ逆攻勢で領土を奪還する3段階の局面を迎えたと診断した。
先月、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が自国民に約30万人の動員令を下したのが代表的な状況だ。戦争で被った莫大な兵力損失を挽回するために、第2次世界大戦後初めて予備役を兵力として強制的に派遣する命令を下したのだ。ロシア軍の兵力損失は、死亡者と負傷者合わせて8万人を超えるという分析が出ており、また一方で、500平方キロメートルに達する南部ヘルソンの占領地などをウクライナに再び渡した。今月8日にはクリミア半島とロシアを結ぶクリミア大橋が爆破される「屈辱」を経験した。
実際、ウクライナのキリル・ブダノフ国防情報局長は、CNNとのインタビューで「今年重大な勝利がもたらされるはずであり、来年の夏に戦争を終わらせる」と自信を示している。ロシアも守勢に追い込まれた状況を否定できずにいる。ロシアのセルゲイ・スロビキン合同軍総司令官は、メディアとのインタビューで「特別軍事作戦地域の状況は非常に厳しいと言える」と吐露した。
しかし、今月12日のワシントンポスト紙で、米国防総省の元高官は「戦争での転換点はたいてい危険な地点となる。コーナーを曲がると何が出てくるか予測できない」と述べた。実際、ロシアは連日、戦術核使用の可能性に言及し、核危機をつくりあげている。また、親ロシア性向の隣接国でありウクライナ北部に国境を接するベラルーシを戦争に引き入れ、戦線拡大を推進する雰囲気だ。これを通じて、ロシアがウクライナ北部を経て首都キーウ占領を試みるなど、戦争が4番目の局面に入る可能性があるという予想が出ている。
戦線が膠着し、残酷な傷痕だけを残したまま、停戦状態である「凍結された戦争」へと向かうという展望もある。最近のロシアの核による威嚇は戦線拡大のためではなく、むしろ妥協を暗示しているという分析だ。チェ・ソンフン教授(韓国外国語大学ロシア語科)は本紙との電話インタビューで、「ロシアが戦線を再整備している状況であるだけに、今月の戦況と米国が中間選挙後にも引き続き武器支援をするかなどが、今後の重要な変数になるだろう」とし、「結局、停戦の方につながる可能性が高そうだ」と説明した。