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ロシアの戦闘機が民間の集合住宅地に墜落…パイロットは墜落前に脱出

登録:2022-10-19 04:45 修正:2022-10-19 08:28
ロシア空軍の戦闘爆撃機スホーイ(Su)-34。2018年2月20日撮影/AFP・聯合ニュース

 ロシアの戦闘爆撃機スホーイ(Su)-34がウクライナ国境に近いロシア南西部地域で墜落し、民家に被害が出た。この事故で6人が死亡し、少なくとも19人が負傷した。

 ロシア国防省は17日(現地時間)、声明を発表し、「Su-34が南部の軍事地域の飛行場から訓練飛行のために離陸する過程で、1つのエンジンから火を噴き、エイスク市内に墜落した」とし、同機がマンション集合地の庭に落ち、燃料から流れ出た油に火がついて大規模な火災を起こしたと明らかにした。

 2人のパイロットは墜落前に脱出した。しかし同機の墜落で9階建てのマンションが炎上し、民間人6人が死亡、19人以上が負傷し入院したと、ロシアの「タス」通信が報じた。SNSに掲載された映像からは、旧ソ連時代に建てられたマンションから炎が上がっている様子が確認できる。

 ロシアの消防当局は、この日午後6時20分ごろに火災通報を受けたとし、この火災でマンションの5階分、2000平米が焼けたと発表した。このマンションには600人あまりが住んでいるという。

 ロシア大統領府は、プーチン大統領が事故直後に報告を受け、事故地域に対し「必要なあらゆる支援を行うこと」を指示したと明らかにした。ロシア連邦捜査委員会は事故直後、犯罪の疑いの有無について捜査に着手した。

 Su-34は1機当たりの価格が3600万ドル(517億ウォン)にのぼるロシア空軍の新鋭戦闘爆撃機。複座、双発エンジン、全天候対応の中距離戦闘爆撃機で、2014年にロシア空軍に実戦配備された。ロシア軍は3月現在で120機あまりを保有しているが、ウクライナ侵略以降に15機以上を失ったことが知られる。

 事故が起きたエイスクは、アゾフ海越しにウクライナ南部のマリウポリと向かい合うロシア南西部の港町で、人口は8万5000人。

パク・ピョンス先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/europe/1063101.html韓国語原文入力:2022-10-18 08:42
訳D.K

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