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「アリババ」馬雲氏が中国政府ににらまれた決定的なきっかけは、トランプ氏との会談か

登録:2021-11-08 09:45 修正:2021-11-08 10:40
政府の承認なしに100万人の雇用を約束…ロイター報道
2017年1月9日、米ニューヨークのトランプタワー1階ロビーでドナルド・トランプ次期大統領とアリババ創業者の馬雲(ジャック・マー)氏が会談後に記者会見を行っている=ニューヨーク/AFP・聯合ニュース

 「馬雲の受難」は、当時米国の次期大統領に決まっていたドナルド・トランプ氏との2017年の会談がきっかけだったのか。

 ロイター通信は4日(現地時間)、中国の電子商取引最大手アリババの創業者、馬雲(ジャック・マー)氏と中国共産党の関係が決定的にこじれたきっかけは、2017年1月初めの馬雲氏とトランプ氏との会談だったと報じた。

 ロイターは、アリババの事情に詳しい4人の消息筋と1人の中国政府の消息筋の話を根拠に、馬雲氏が2017年1月9日にニューヨークのマンハッタンに位置するトランプタワーでトランプ氏と会談後、記者団と非公式の質疑応答を行い、この時に2人の会談を「初めて知った中国政府は混乱に陥った」と伝えた。

 当時、馬雲氏とトランプ氏は30分間話し合い、共に記者団に対して100万人の雇用創出について論議したと明らかにした。トランプ氏は「ジャック(馬雲氏)は世界で最も偉大な企業家の一人」と述べ、馬雲氏は「米中西部地域の100万の小企業が、中国とアジアに商品を販売できるようにするために、どのように支援するかについて話し合った」と述べた。

 中国当局は、馬雲氏が当局の事前承認を得ずにトランプ氏と会い、雇用を約束したことに不満を示したとロイターは伝えた。当時トランプ氏は、選挙の過程で中国が雇用を奪っているといって集中攻撃し、その後の貿易報復を予告していたため、両国間の緊張は高まっていた。実際にトランプ政権の成立後は米中対立が激化し、馬雲氏は2018年9月に米中関係の悪化を理由として100万の雇用創出の約束が「守れなくなった」と述べた。

 馬雲氏は世界的な企業家の仲間入りを果たした2010年代半ばから、外国の首脳らと頻繁に会談してきた。2015年にはフランスのフランソワ・オランド大統領の招きでパリのエリゼ宮を訪問し、2016年には米ワシントンのホワイトハウスでバラク・オバマ米大統領と会談した。2018年以降もアントニオ・グテーレス国連事務総長、ヨルダンのラーニア王妃、ベルギーのシャルル・ミシェル首相などの有名人士と会談した。

 今年8月には「ウォール・ストリート・ジャーナル」も、馬雲氏が苦境に立たされた状況を分析し、馬雲氏と大統領就任前のトランプ氏との会談を主要事件として取り上げている。ウォール・ストリート・ジャーナルはこの他にも、2015年9月の習近平中国国家主席の訪米に同行した馬雲氏が、米中企業家座談会で他の企業家とは違って長々と10分も発言し、習主席を不快にさせたと伝えた。

 中国当局は、昨年10月に馬雲氏が上海で開かれたある行事で、金融当局を質屋になぞらえ「革新を妨げている」と批判して以来、アリババと馬雲氏に対して全面的に圧力を加え続けてきた。同年11月に予定されていたアリババのフィンテック(オンライン金融サービス)子会社「アントグループ」の上場が中止となったほか、今年に入ってアリババグループに3兆ウォン台の反独占罰金が科された。馬雲氏も事実上の隠遁状態が続いている。

チェ・ヒョンジュン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/1018105.html韓国語原文入力:2021-11-05 11:56
訳D.K

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