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北朝鮮はSLBMを何発発射したか…日本より「韓国の情報」に重きを置いた米国

登録:2021-10-27 06:22 修正:2021-10-27 07:45
米国防総省報道官、記者会見で「1発」の公式見解示す 
発射後、韓国は「1発」、日本は「2発」の対立続く
北朝鮮が今月19日に行った新型潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)発射の様子/朝鮮中央通信・聯合ニュース

 「1発だ」(韓国)

 「2発だ」(日本)

 「我々は1発だと言及してきた」(米国)

 北朝鮮が19日に発射した新型潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)が何発なのかをめぐり、韓日の軍当局間で意見の統一が行われていない問題について、米国防総省が「1発」という公式見解を明らかにした。

 米国防総省のカービー報道官は25日の記者会見で、「2週間前に北朝鮮が発射したSLBMについて、韓国と日本が異なる主張をしている」という記者団の質問に対し、「我々は最近の弾道ミサイル発射について深い懸念を表明してきた。我々はそれが1発(a singular launch)だと言及してきた」と述べた。カービー報道官は、このような情報判断の根拠については明確な答弁を避けた。

 北朝鮮が19日午前、新型SLBMを発射した後、韓国合同参謀本部は「午前10時17分ごろ、北朝鮮が咸鏡南道新浦(シンポ)の東の海上で、東海(トンヘ)に向かって発射したSLBMと推定される未詳の短距離弾道ミサイル1発を把握した。追加の諸元と特性は韓米情報当局が精密分析している」という見解を明らかにした。しかし、日本防衛省はその夜、A4用紙2枚分の資料まで発表し、「2発」という見解を変えなかった。日本は同資料で「発射された弾道ミサイルのうち1発は、最高高度約50キロメートル程度を変則軌道で約600キロメートル程度飛翔し、朝鮮半島東側の日本海(東海)に落下したものと推定される。もう1発の飛翔距離等については、引き続き分析中である」と明らかにした。最近では、極度に悪化した関係のため韓日軍当局間で情報と意見交換が行われていないものとみられる。

 日本がなぜ2発という分析結果を出したのかは明らかでない。ただし、慶南大学極東問題研究所のキム・ドンヨプ教授は20日、自身のフェイスブックを通じて、北朝鮮がミサイルを発射した8・24英雄艦(全長67メートル)が「搭載し、発射できるのは1発だけ」だと明らかにし、「日本は2019年10月の北極星-3型発射の際も2発だと主張した。おそらく弾道ミサイルから分離したブースター部分のようなものを誤って二重に追跡したものと思われる」という見解を示した。

キル・ユンヒョン記者(お問い合わせ (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/1016658.html韓国語原文入力:2021-10-26 23:09
訳H.J

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