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デルタ変異株に緊張する米国…ワクチン接種者の“マスク免除”終了か

登録:2021-07-23 20:01 修正:2021-07-24 06:53
ワレンスキーCDC局長「米国は新たな重大局面」 
ホワイトハウス・CDC「ワクチン接種者も室内でマスク着用」を議論
ロシェル・ワレンスキー米疾病予防管理センター(CDC)局長(左)とアンソニー・ファウチ米国立アレルギー感染症研究所長(右)が20日、上院保健教育労働年金委員会の聴聞会に出席し、最近の米国でのデルタ変異株による新型コロナ再拡散事態を証言している=ワシントン/AP・聯合ニュース

 米国が新型コロナ拡散で新たな重要局面に処していると防疫最高責任者が警告した。

 ロシェル・ワレンスキー米疾病予防管理センター(CDC)局長は22日(現地時間)、ホワイトハウスで新型コロナのデルタ変異株による感染者再増加問題に関連した会議後の記者会見でこのように警告した。

 米国は最近デルタ変異株による新型コロナ感染者が急増し、ワクチン接種率が低い地域では病床不足事態に陥っている。

 ワレンスキー局長は新型コロナのデルタ変異株が「現在、信じがたいほど効果的に広がっている」として、変異株は「一層攻撃的」と評価した。同局長は「私たちが知るかぎり、私が20年間に見てきた最も感染力の強い呼吸器ウイルスの一つ」として、米国は「その森から抜け出ていない」と話した。さらに「この感染病拡散問題で、私たちは新たな重要な局面に直面している。感染事例が再び増え、一部の地域病院は限界に達した」と懸念を示した。

 米国で新型コロナ感染者のうちデルタ変異株による感染は83%以上。アンソニー・ファウチ米国立アレルギー感染症研究所長は、公営のNPRラジオとのインタビューで「新型コロナの新規感染者の最近7日間の移動平均線や14日間の平均線を見ると、195%増えている」として「入院患者は46%で、死亡者は14日間の平均線では42%増えた」と指摘した。同所長は「デルタ変異株による感染者が90%以上の地域もある。これは予想を超えている」と話した。

 ホワイトハウスと疾病予防管理センターは、ワクチン接種を受けた人々も室内でマスクを着けるよう公式に勧告するかについて論議中だ。米国は5月13日、ワクチン接種を完了した人々は室内外でマスクを着けなくていいという指針を下した。

 ワレンスキー局長は、公式にマスク指針が変更されたのかという質問に「指針はまだ変わっていない」と答えた。しかし「完全に接種を受けた人々は重症から保護される」としつつも、デルタ変異株が増え、接種率が低く、感染者が増える地域の場合には「接種していない人々はマスクを着けなければならない」と促した。同局長は「接種をした人ならワクチンによる保護効果を享受できるが、二重の保護を望んでマスクを着けるのは選択事項」だと話した。接種を受けたとしても、さらに高い安全のためにはマスクを着用しなければならないという勧告だ。

チョン・ウイギル先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/america/1004805.html韓国語原文入力:2021-07-23 16:17
訳J.S

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