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「デルタ株」非常事態…WHO「恐るべき感染力、世界的に主流になる」と警告

登録:2021-06-21 06:16 修正:2021-06-21 07:21
ウガンダの五輪選手団が19日、成田空港から日本に入国。1人がコロナ陽性判定を受けたため隔離されている=成田/共同・ロイター・聯合ニュース

 従来の新型コロナウイルスより感染力がはるかに強いとされる変異ウイルス「デルタ株」が世界的に主流になるだろうとの警告が発せられた。

 ロイターの報道によると、世界保健機関(WHO)の主任科学者ソミヤ・スワミナサン氏は18日(現地時間)の記者会見で、「デルタ株はすさまじい感染力を持つため、現在のところ世界的に主流になる過程にある」と述べた。デルタ株はインドで初めて発見された変異ウイルスで、感染力が従来の新型コロナウイルスや英国発のアルファ株より40~60%ほど強いことが知られる。

 実際に、英国では人口の半分近くが2次接種を終えるなど、ワクチンが急速に普及していることから、当初は今月21日にロックダウン規制が解除される予定だったが、最近の1日の感染確認数の急増で防疫解除の日程が4週間延期された。調査によると、新規感染者の増加は90%がデルタ株によるもの。

 ロシアでも最近デルタ株の広がりによって患者が急増している。モスクワでは最近、新規感染者が2日連続で9000人を超えた。わずか2週間前は3000人だったが3倍に増えた。モスクワのセルゲイ・ソビャニン市長は、最近の新規感染者の90%がデルタ株によるものだと語った。

 デルタ株の拡散による各国の対策も相次いでいる。ポルトガルは18日~20日の3日間、リスボンへの旅行と立ち入りを規制する措置を取っている。イタリアは21日から、英国からの旅行客に対して義務的な5日間の隔離とコロナ検査を要求することとし、ベルギーは27日から、英国からの旅行客の入国を禁止する方針だ。中国広東省深センでは、空港内の食堂の職員がデルタ株に感染したことが確認され、700便以上の航空機の運航が取り消された。

 ドイツのアンゲラ・メルケル首相は19日、ベルリンでの独仏首脳会談の直前に記者団に対し、このところドイツの状況は安定的に管理されているとしつつも「コロナが終わったかように行動することはできない」と述べた。同首相は「攻撃的な」デルタ株が新規感染者の急増を招く可能性があると警告した。フランスのエマニュエル・マクロン大統領も、デルタ株に注意を払うべきだとし、次の会議で欧州諸国がどのように旅行制限などの防疫対策を調整するかを議論することが重要だと述べた。

 ジョー・バイデン大統領が自らワクチン接種を奨励する米国でも警告の声があがっている。米国疾病予防管理センターの責任者ロシェル・ワレンスキー氏はこの日、デルタ株が米国で主流のコロナウイルスとなるだろうと述べた。バイデン大統領はデルタ株ウイルスに対するこうした懸念に応え、「より感染しやすく、より致命的であり、特に若者にとって危険な変異」と述べ、ワクチン接種の重要性を強調した。

 ブラジルは、米国に続いて世界で2番目にコロナによる累計死者数が50万人を超えた。19日までの累計死者数は前日から2301人増の50万800人となり、累計感染者数は1788万3750人と、前日より8万2288人増加した。

 同国のワクチン接種は、2次接種まで済ませた人の数が人口の11.45%に当たる2424万3552人で、1次接種のみを終えた人まで含めると人口の29.1%に当たる6270万6083人となる。

パク・ビョンス先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/1000085.html韓国語原文入力:2021-06-20 14:02
訳D.K

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