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頭を下げた河野行革相、ワクチン予約殺到・サイト麻痺に「失敗だった」

登録:2021-05-15 05:56 修正:2021-05-15 08:22
衆議院で失策認める 
予約サイトの停止、電話まひなど各地で混乱 
緊急事態宣言、9都道府県に拡大
ワクチン政策を担当する河野太郎行政改革担当相=東京/AP・聯合ニュース

 日本のワクチン政策を担当する河野太郎行政改革担当相が、新型コロナワクチン予約が殺到し現場に混乱が生じていることについて「失敗だった」と述べた。

 NHKの報道によると、河野担当相は衆議院内閣委員会で、ワクチンの予約が殺到し電話がつなりにくいケースが多いという指摘に対し、「地方自治体が平等性に重きを置いていると気付かなかったのは失敗だった」と答弁した。河野担当相は「大勢の方が殺到すれば、パンクするのが見えていたため『段階的に接種券を出してください』と申し上げたが『公平性重視だ』と言って接種券を一斉に出してしまった自治体が多かった」と指摘した。その上で「もう少し強い指示や干渉をしなければいけなかったと思う。自治体が公平性や平等性に重きを置いていることに気付かなかったのは失敗だった」と強調した。

 日本では65歳以上の高齢者に対する新型コロナワクチン接種が今月10日から本格的に始まったが、予約が殺到し、各地で混乱が広がっている。予約サイトのシステムが一時停止したり、200回以上電話をしたがつながらないケースも発生している。兵庫県の一部地域では、基礎自治体のトップが先にワクチン接種を受け、特別待遇だとして公平性を問題視する声もあがっている。このような混乱について、中央政府が事前に対策を立てられなかったとして、失策を認めたということだ。

 日本政府は、新型コロナの感染拡大に歯止めがかからず、緊急事態発令の対象をさらに増やした。日本政府は同日、専門家会議などを経て、北海道、広島、岡山の3地域に対して今月末まで緊急事態を発出することにしたとNHKが報じた。これで緊急事態地域は東京、大阪など6都府県から9都道府県に拡大した。

 日本の一日の新規感染者数は13日現在、6880人と集計された。今月8日に7241人、9日に6488人から10日に4940人に減ったが、11日に6242人、12日には7057人で、依然として深刻な状態だ。

キム・ソヨン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/995254.html韓国語原文入力:2021-05-14 15:19
訳H.J

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