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ムン元大統領補佐官「韓国、米国側に立てば朝鮮半島の平和を担保するのは困難」

登録:2021-04-12 01:34 修正:2021-04-12 08:57
朝日新聞とのインタビューで「超越的外交」強調
ムン・ジョンイン世宗研究所理事長=パク・ジョンシク記者//ハンギョレ新聞社

 世宗研究所のムン・ジョンイン理事長は11日付の朝日新聞とのインタビューで、米中対立が激化する中、「韓国が米国側に立てば、北朝鮮を含む朝鮮半島の平和と繁栄を担保するのは難しくなる」とし「超越的外交」を強調した。

 ムン理事長は「中国は北朝鮮の支援に力を入れ、ロシアも加わって同盟を強化するだろう。最前線で対峙する韓国の安全保障上の負担感は限りなく増す」と強調した。日米豪印の枠組み「クワッド」への参加についても「韓国政府は『特定の国家を排除する地域の協議体に加わるのは難しい』という立場」と説明した。

 ムン理事長は「最も望ましい道は、全ての国々と良好な関係をつくること。米中対立が激しくなるほど、韓国の選択肢は制限されるのだから、対立を緩和する方向に動くべきだ」と提案した。そして「私はこれを韓国が生きる道としての『超越的外交』と呼んでいる」と付け加えた。

 韓日協力についてムン理事長は「日本の米国への過度な肩入れは、米中の新冷戦の固定化を促すことにつながる。そうなれば韓日ともに安全保障面での負担は増え、経済面でも損害は大きい。新冷戦に至るのを防ぐためにも韓日が協力しなければいけない」と述べた。

 ムン理事長は今年2月まで大統領統一外交安保特別補佐官を務めた。

キム・ソヨン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/990503.html韓国語原文入力:2021-04-11 13:58
訳D.K

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