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“コロナ四重苦”の日本…緊急事態宣言の拡大にも感染拡大収まらず

登録:2021-01-15 06:29 修正:2021-01-16 10:31
感染拡大のスピードも速く、半数以上が感染経路不明 
ウイルス変異種の不安、医療機関の不足など危機的状況
東京の繁華街、青山通りの様子=東京/共同・聯合ニュース

 日本政府は首都圏に続き、大阪など11都府県に緊急事態宣言を拡大したが、新型コロナウイルスの感染拡大の勢いはなかなか収まっていない。拡散のスピードが速く、感染者の半数以上は感染経路が分からないうえ、最近ではコロナウイルスの変異種の不安も高まり、医療崩壊の兆候が表れるなど、“四重苦”に直面している。

 NHKは13日22時30分現在、新型コロナの新規感染者数が5871人と集計されたと14日に報じた。累積感染者数は30万4752人で、初めて30万人を超えた。昨年10月29日に10万人を超えた感染者は約50日後の先月21日に20万人を突破した。その後、3週間で30万人を超えるなど、感染拡大のスピードが徐々に速くなっている。

 新規感染者のうち、半数以上が感染経路不明であることも大きな問題になっている。いつどこで感染したのか分からないだけに、濃厚接触者に対する隔離など予防措置を取る前にすでにウイルスが広がってしまう可能性が高い。感染者が最も多い東京の場合、新規感染者のうち感染経路が分からない割合が、昨年11月の57.2%、12月の60.9%に続き、今月12日には66.2%まで跳ね上がった。

 新規感染者が爆発的に増えたことで、医療状況も深刻になっている。患者を受け入れる病院や医療スタッフが不足しているのが現状だ。東京では病院や専用宿泊施設が確保されておらず、6千人以上の患者が自宅待機している。東京墨田区の保健所の西塚至所長は同放送のインタビューで「区外への入院調整では20件、30件と断られるケースもある」とし、「重症患者用のベッドが足りず、危機的な状況」だと述べた。自宅療養中に死亡した人も、全国的に少なくとも122人に上ると日本政府は把握している。

 最近、変異種まで発生し、不安が一層高まっている。英国と南アフリカに続き、今月10日にはブラジルから来た4人が全く違うウイルスに感染していることが判明した。現在、変異種への感染が確認された人は34人で、感染拡大の兆候はまだ見られないものの、危機感が高まっている。菅義偉首相は前日、緊急事態宣言発令の記者会見で「変異種が相次いで確認され、国民の不安がさらに高まることを重く受け止めている」とし、韓国など11カ国のビジネス関係者の往来を一時停止すると表明した。

キム・ソヨン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/978806.html韓国語原文入力:2021-01-1502:03
訳H.J

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