全世界の新型コロナウイルスへの感染者数は27日に8000万人を超えた。最初の感染者が確認されてから1年で、100人に1人の割合で全世界へと感染が広がったのだ。
ジョンズ・ホプキンス大学の新型コロナ統計によると、この日までの感染数は8033万人、死者数は175万人。この日現在で世界人口は78億3487万人(ワールドオメーター集計)と推計され、世界人口の1.02%がコロナに感染したわけだ。昨年12月31日に世界保健機関(WHO)に正体不明の肺炎が報告されてから、わずか1年後ということになる。
米国が感染者数1898万人で全体の4分の1近くを占め、インドが1016万人でそれに次ぐ。その他、200万人を超えているのはブラジル(746万人)、ロシア(299万人)、フランス(260万人)、英国(226万人)、トルコ(213万人)、イタリア(203万人)。100万人超えはスペイン(185万人)、ドイツ(164万人)、コロンビア(158万人)、アルゼンチン(157万人)、メキシコ(137万人)など。新型コロナが初めて報告され、世界最大の14億人の人口を抱える国である中国は9万5000人にとどまっている。韓国は5万6872人。
コロナ感染者の増加速度は徐々に速まっている。1000万人増加にかかる期間は、当初は30~40日だったものの、5000万人を超えてからは半月ごとに1000万人ずつ増えている。
英国と南アフリカに続き、最近ナイジェリアでも変異ウイルスが確認されたことで、感染速度の増加などと相まって懸念が高まっている。調査の結果、英国と南アフリカの変異ウイルスは既存のコロナウイルスより感染力が50~70%強いことが分かっているが、ナイジェリアでの変異は既存ウイルスより感染力が強くないことが分かった。アルジャジーラの報道によると、これら3カ国の変異ウイルスへの感染が確認されている国はフランス、イタリア、カナダ、日本、シンガポール、レバノンなど、少なくとも13カ国に達するという。
これを受け、韓国は年末まで英国発の航空便の受け入れを禁止。日本は来年1月末まですべての外国人の新規入国を一時的に中止する。英国からの入国を遮断した国は約40カ国にのぼる。