パク・チウォン国家情報院長が来週日本を訪問し、日本政府高官と会談する方向で最終調整していと、日本の民放「TBS」が3日報道した。菅義偉政権発足後、韓国政府の高官が日本を訪問するのは初めてで、韓日関係の中心争点である強制動員被害者問題を話し合うものとみられる。
TBSは日本政府関係者の話として、知日派のパク院長が日本を訪問すれば、瀧澤裕昭内閣情報官、自民党の二階俊博幹事長らと会談すると予想されると報じた。内閣情報官は、日本の重大政策に関する情報を収集・分析し、首相官邸に報告する組織である内閣情報調査室の長。
パク院長は、菅首相の最側近の二階幹事長と親交があることが知られている。パク院長は2000年の文化観光部長官時代から二階幹事長と韓日交流などで協力し、親交を深めてきた。パク院長がかつて対北朝鮮送金事件で収監された時に、二階幹事長が面会に来たほど親密な関係を保っている。TBSは、パク院長が「徴用工訴訟問題や日本による輸出管理の強化などについて意見を交換するものとみられ」るとの見通しを示した。
強制動員問題をめぐって、韓日の政府はまだ接点を見出せずにいるが、対話は続いている。日韓議員連盟の河村建夫幹事長が先月18日に韓国を訪れ、共に民主党のイ・ナギョン代表と会談したのに続き、先月29日には外務省の滝崎成樹アジア大洋州局長が韓国を訪れ、キム・ジョンハン外交部アジア太平洋局長と強制動員問題などについて論議している。