韓国に対する米国国民の好感度が史上最高水準に達したという調査結果が出た。北朝鮮と中国に対する好感度は最低水準に落ちた。
米国の外交分野の世論調査専門シンクタンク「シカゴ国際問題協議会(CCGA・シカゴカウンシル)」は19日、米国全国の成人2111人を対象に調査した結果、米国人の韓国に対する好感度が100点満点で60点だったと発表した。これは1978年の調査以来、最高水準だ。同機関の調査で、韓国に対する好感度は2006年に44%、2016年に55%を記録するなど着実に上昇している。
調査を担当したシカゴカウンシルのカール・フリードホフ研究員は、韓国に対する好感度上昇の背景について、「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の防疫事例と共に、K-POPの人気、映画『パラサイト』のアカデミー受賞、ネットフリックスによる韓国の番組の視聴など、文化的要素が影響を及ぼした」と分析した。回答者の47%が、韓国のCOVID-19への対応が「概ね効果的だ」と答えた。米国と中国のCOVID-19への対応が効果的だと回答した割合はそれぞれ37%だ。
また、回答者の74%は、米国と韓国がパートナーだと答えた。韓国と米国が「公正な貿易をしている」という回答率も68%で、2017年の53%に比べて大きく上昇した。
北朝鮮に対する好感度は2018年初めには21%だったが、その後朝米首脳会談などが進むにつれて2019年1月の調査では29%まで上がったものの、今回は19%に下がった。これは2016年の調査時と同様の最低値。北朝鮮が韓国を攻撃した場合、米軍が韓国を防御することへの支持率は58%で、昨年と同じだ。中国に対する米国人の好感度も2018年の45%から今回は最低の32%に低下し、最近激しさを増している両国関係の悪化を浮き彫りにした。
今回の調査は、韓国国際交流財団(KF、イ・グン理事長)の支援で行われた。