キム・ヒョンジョン大統領府国家安保室2次長が、米ワシントンを訪問したことが6日(現地時間)、確認された。先週末、チェ・ジョンゴン大統領府平和企画秘書官に続く連鎖訪米で、南北協力事業などに関する協議に進展が見られたかどうかに注目が集まっている。
ワシントンの消息筋は、キム次長が5日(現地時間)にワシントンに到着し、6日にホワイトハウスなどドナルド・トランプ行政府関係者らに面会した後、7日に帰国する予定だと伝えた。キム次長のカウンターパートは、ホワイトハウスのマット・ポッテインジャー国家安保副補佐官だ。
キム次長は、韓国政府が今年に入って積極的に進める方針を明らかにした北朝鮮への個別観光など、南北協力事業について説明し、米国との協力策に加え朝米対話再開案についても話し合ったものとみられる。これに先立ち、先月16日、イ・ドフン外交部朝鮮半島平和交渉本部長はワシントンでスティーブン・ビーガン米国務省副長官兼北朝鮮政策特別代表との会談後、「南北関係の改善に対する米国政府の支持の立場を再確認した」とし、南北協力事業について米国と本格的に協議していくと述べた。
キム次長は、交渉が進められている韓米防衛費分担金問題も協議したものとみられる。米国の要求は現在の約5倍の50億ドル水準からやや低くなったものの、まだ韓米の間には隔たりが大きいという。韓米は防衛費分担金交渉を2月までに終了することを目標に交渉を進めているとイ・スヒョク駐米大使が先月30日に明らかにした。
これに先立ち、先週末から今週初めにかけてはチェ・ジョンゴン大統領府秘書官がワシントンを訪問し、米政府関係者と朝米対話の膠着を解消する案について意見を交わしたと伝えられている。