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トランプ大統領「北朝鮮関連の興味深い情報…『重大な再建』になるだろう」

登録:2019-10-22 23:56 修正:2019-10-23 07:40
ストックホルム実務協議の決裂後、約2週間の沈黙破り 
「金委員長、私の電話には出る」 
民主党への非難や自慢並べる中で北朝鮮に言及したという限界も
ドナルド・トランプ米大統領が今月21日(現地時間)、ホワイトハウスで行われた閣僚会議で発言している//ハンギョレ新聞社

 ドナルド・トランプ米大統領は21日(現地時間)、「北朝鮮と関連し、大変興味深い情報がある」としたうえで「多くのことが進められている」と述べた。トランプ大統領が5日にスウェーデンのストックホルムで開かれた朝米実務協議が物別れに終わって以来、北朝鮮に関して口を開いたのは事実上初めてだ。

 トランプ大統領は同日、ホワイトハウスで行われた閣僚会議で、来年の主要7カ国(G7)首脳会議を自分所有のリゾートで開こうとして取り消したことに関する質問に対し、しばらく民主党を非難してから、自分はシリアとトルコの問題でうまく対処していると答えた。それから突然「コリア、恐らくいつかは...」として北朝鮮について語り出した。そして、「言いたいことがある。もし彼ら(民主党)と同じ考え方を持った人が大統領なら、皆さんは今北朝鮮と大規模な戦争を行っているだろう」としたうえで、「皆さんはそれ(戦争)についてあまり聞いてないかもしれないが、起こり得ることだ。私は常に『一寸先は闇』だと言う。それは交渉だ。(何が起こるかは)誰もわからない」と述べた。

 さらにトランプ大統領は、「私は金(正恩北朝鮮国務委員長)に好感を持っており、彼も私のことが好きだ。私たちは上手く行っている。私は彼を尊重し、彼も私を尊重している」と語った。そして、「オバマ前大統領に『金委員長と電話したことがあるか』と訊いたが、彼は『ない』と答えた。実際に彼は11回、通話を試みた。しかし、電話の向こう側の紳士は電話に出なかった」と主張した。そして、「尊重が足りないからだ。しかし、彼(金委員長)は私の電話には出る」と述べた。

 トランプ大統領はさらに閣僚と医療など他の問題について話し合ってから、「北朝鮮や韓国、中国との交渉がうまくいっている」と強調した。「恐らく北朝鮮でも何かが起きるだろう。北朝鮮に関して若干の興味深い情報がある。多くのことが起きている」としたうえで、「それはある時点では重大な再建(major rebuild)になるだろう」と述べた。具体的な内容は明らかにしなかった。

 トランプ大統領の北朝鮮関連発言は、ストックホルム実務交渉の決裂後、約2週間の沈黙を破ったものだ。しかし、彼の発言は自分の成果を強調する過程で出たもので、正確な意味を把握するのは難しい。ただし、戦争に言及しながらも、金正恩(キム・ジョンウン)委員長との親交に重点を置いたことから、北朝鮮との対話の場を維持する方針を再確認したものとみられる。「金委員長との電話」や「興味深い情報」に触れたのは、朝米の間で公開されていない動きがあることを示唆したものと見られる。

ワシントン/ファン・ジュンボム特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/914150.html韓国語原文入力:2019-10-22 21:22
訳H.J

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