本文に移動

日本の福島放射性汚染物質がまたもや流出…廃棄物入った袋が川に流される

登録:2019-10-19 01:46 修正:2019-10-19 07:23
回収しても中身ない場合が多く 
汚染土の仮置き場に接近できない地域も
昨年、日本の福島県の道路周辺で撮影した放射能除染廃棄物の仮置き場=ハンギョレ資料写真//ハンギョレ新聞社

 台風15号の影響で、日本で放射性汚染廃棄物が再び流出しており、汚染土仮置き場の状態も確認できない所が多いことが明らかになった。

 日本の環境省は17日、福島県二本松市と川内村の2カ所でも放射性廃棄物入りの袋(フレコンバッグ)の流出が確認されたと発表した。二本松市は除染作業で回収した木の枝など廃棄物を入れた大袋15個が川に流されたと明らかにした。川内村では除染廃棄物18袋が下流で発見されたが、このうち2袋は中身がなくなっていた。

 福島県田村市と飯舘村でも放射性物質に汚染された草や木入り袋の流出が確認された。田村市は17日、流出した19袋のうち17袋を回収したが、10袋は空の状態だったという。袋が開いて廃棄物が川に流れ出たものと見られる。これまで田村市は、中身が袋から流出していないはずだと言っていたが、実際は違った。市担当者は東京新聞に「川から引き揚げるまでは(中身が流れ出たことを)知らなかった」と話した。田村市の仮置き場には除染廃棄物2667袋が保管されているが、何袋が流出したかまだ確認されていない。

 除染作業の過程で発生した汚染土がきちんと保管されているかを確認できないところも続出していると、東京新聞が報じた。除染過程で発生した汚染土及び廃棄物は、かなりの数の地方自治体が仮置き場で保管している。仮置き場が設置された広域自治団体である7県と43の基礎自治体のうち、群馬県下仁田町や宮城県丸森町、福島県相馬市と南相馬市の4カ所は土砂崩れや川の氾濫などの影響で、仮置き場の現場に職員が接近できない状態だと、同紙が報道した。放射性物質の汚染廃棄物の流出は今回が初めてではない。2015年には豪雨で飯舘村の仮置き場で除染廃棄物袋240個が流出し、一部は袋が破れて中身が流れ出た。

東京/チョ・ギウォン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr
https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/913758.html韓国語原文入力:2019-10-18 17:57
訳H.J

関連記事