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朝日の国交正常化に取り組んだ金丸元自民党副総裁の息子が訪朝

登録:2019-09-16 07:56 修正:2019-09-16 10:09
「安倍首相の発言について北朝鮮側の考えを聞きたい」 
代表団60人率いて14日に訪朝…日本でも注目 
日本医師会代表団も今月末に訪朝する予定
金丸信元自民党副総裁の次男、金丸信吾氏(2列目中央)が今月14日午後、日本の訪朝団約60人を率いて平壌に到着し、記念撮影を行っている//ハンギョレ新聞社

 「北朝鮮と日本が国交を樹立しなければならないという点を認める」という内容を盛り込んだ「3党共同宣言」の主役だった金丸信・元自民党副総裁の次男の金丸信吾氏が率いる訪朝団60人が、14日に訪朝した。日本の安倍晋三首相が5月「前提条件を付けず」首脳会談をしたいと宣言した後であるため、日本内でも彼らの訪朝を注目している。

 金丸訪朝団団長は14日、平壌(ピョンヤン)に行くために経由した中国北京空港で、日本の記者団に「安倍首相が条件なしで日朝首脳会談をしたいと言っているが、あちら(北朝鮮)が受け入れるつもりかどうか聞きたい」と述べた。彼は、北朝鮮で父親である金丸元自民党副総誕生105周年を記念する行事に出席する予定だ。また、北朝鮮のソン・イルホ朝日国交正常化担当大使とも面会する予定だと、テレビ朝日が報じた。訪朝団には金丸元総裁の故郷である山梨県の実業家などが参加した。

 金丸団長の北朝鮮との縁は、父親の金丸元副総裁が1990年に電撃訪朝した時にさかのぼる。金丸元副総裁(元副首相)は訪朝当時は副首相ではなかったが、日本政界の実力者だった。当時は冷戦が解体される過程にあり、北朝鮮は日本と国交樹立に積極的だった。

1990年9月の訪朝当時、金丸信・元自民党副総裁(左から)と北朝鮮の金日成主席、社会党の田辺誠副委員長が手を取り合っている//ハンギョレ新聞社

 社会党の田辺誠副委員長と共に平壌を訪問した金丸元副総裁は、金日成(キム・イルソン)主席と会談し、北朝鮮労働党や日本の自民党、社会党の3党共同宣言を発表した。しかし、その後、日本人拉致被害者問題の台頭などで朝日は国交樹立を果たせなかった。金丸団長は当時、父親の秘書として一緒に訪朝しており、今まで訪朝回数だけでも20回を超える。訪朝団は日本政府と自民党からメッセージは預かっていないという。

 日本医師会も28日から来月3日まで北朝鮮に代表団を派遣する予定だと、共同通信が報道した。安倍首相と近いとされる横倉義武会長の提案によって実現しており、医療支援を目的に同団体が北朝鮮に代表団を派遣したのは初めてだ。

 一方、日本政府は13日付で国家安全保障局(NSC)新局長に北村滋元内閣情報官を任命した。北村氏は情報機関の首長である内閣情報官時代に、北朝鮮当局者やモンゴルなどで水面下の接触をした人物だ。

東京/チョ・ギウォン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/909570.html韓国語原文入力:2019-09-15 20:50
訳H.J

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