キム・ヒョンジョン大統領府国家安保室2次長は11日(現地時間)、朝米実務交渉と関連し、韓米が北朝鮮の回答を待っていると明らかにした。
10日からワシントンを訪問中のキム次長は同日、ロバート・ライトハイザー米通商表部(USTR)代表と会う直前、「朝米実務交渉が来週や再来週に開かれるものと予想するか」という記者団の質問に対し、「来週あるいは再来週だと確実に確認することはできない」とし、「我々がいま回答を待っている立場なので、もう少し待ってみなければ分からない」と答えた。韓米が調整を経て、朝米実務交渉の時間と場所を提案し、これに対する北朝鮮の回答を待っているということだ。これに先立ち、マイク・ポンペオ米国務長官は先月30日、板門店(パンムンジョム)で行われたドナルド・トランプ大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の会同後、記者団に「多分7月中旬に朝米実務交渉が始まるだろう」と述べた。
キム次長は12日午前に行われたホワイトハウスのチャールズ・クーパーマン国家安保会議副補佐官との面会に先立ち、「南北経済協力に必要な対北朝鮮制裁の免除に関する議論を行う予定か」という記者団の質問に対し、「韓米関係を、北朝鮮核プリズムばかりで見ることはできず、北朝鮮の核問題のほかにもいろいろな懸案があるため、それについて議論する」と答えた。また「朝米実務者会議(実務交渉)に関しては、アジェンダ(議題)をどうするか、エンド・ステート(最終状態)がどうなるかなどといった問題について、米国の考えを詳しく聞こうと思っている」と述べた。
一方、外交部は、イ・ドフン朝鮮半島平和交渉本部長とスティーブン・ビーガン米国務省北朝鮮政策特別代表が11日にドイツのベルリンで行った会談の結果と関連し、「(朝米)実務交渉が速やかに再開されるよう、(韓米が)外交的努力を持続していくこととした」と明らかにした。