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ハンガリー遊覧船沈没地点の船体の外から女性と推定される遺体収拾

登録:2019-06-04 07:56 修正:2019-06-04 10:26
韓国の迅速対応チーム、ダイバー2人が初めて水中捜索
3日午後(現地時間)、ハンガリー・ブダペストのドナウ川のマルギット橋周辺で韓国の迅速対応チームのダイバー2人が水中捜索をするため入水している=ブダペスト/シン・ソヨン記者//ハンギョレ新聞社

 ハンガリーの遊覧船ハブレア二号沈没事故の行方不明者捜索のため、現地に派遣された韓国の迅速対応チームが3日(以下現地時間)、事故現場で行方不明者1人を収拾した。迅速対応チームは、ダイバー2人をこの日午後4時20分に10分間隔でブダペストのドナウ川の遊覧船沈没地点に投入した。韓国が水中捜索に乗り出したのはこの日が初めて。彼らが最初に潜水してから1時間ほどたった午後5時27分頃、韓国のダイバーらが女性の行方不明者と推定される遺体1体を収拾し、13分後の午後5時40分頃捜索を終えた。迅速対応チームのダイバーは、船体の中ではなく外で行方不明者を収拾したという。

 これに先立ち、この日昼、迅速対応チームのソン・スングン捜索救助隊長(駐ハンガリー大使館国防武官)は、記者団に「事故現場から102キロ離れたハルター地域で55~60歳の韓国人男性と推定される遺体1体が発見された」とし、「現地警察と韓国警察が身元を確認中」だと明らかにした。先月29日の事故当日から5日目に行方不明者と推定される遺体が相次いで収拾された。3日以前まで行方不明者は計21人(韓国人19人、ハンガリー人2人)だった。

 ハンガリー政府は、できるだけ早い時期に船体を引き揚げるが、その前の船体内部の水中捜索は禁止すると明らかにした。この日午前11時、ソン大将と合同ブリーフィングを開いたヤノシ・ハイドゥ・ハンガリー対テロ庁長は「天気と流速などの環境が整えば1日に何度か潜水を行う計画だ。しかし(行方不明者捜索のため)船体の中に進入するのは厳正に禁止する」と述べた。ダイバーの安全を念頭に置いた措置だ。

 ハンガリー当局は、ハブレア二号の重さ(53トン)の4倍の200トンまで引き揚げられるクレーン「クラークアダム」を事故現場に移動させていると明らかにした。しかし、事故現場に接近させるためには、ドナウ川の水位が下がらなければならない。水位が高ければ、クレーンが橋脚とぶつかる恐れがあるためだ。ハイドゥ庁長は「(水位によってクレーンを)橋まで引いてくるのに数日かかる可能性がある。他の必要なすべての装備は沈没地点の近くに配置された状況」だと明らかにした。ハンガリー政府は早ければ5日、船体を引き揚げられると見ている。

ブダペスト/パク・ユンギョン、ナム・ウンジュ記者、キム・ジウン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/896527.html韓国語原文入力:2019-06-04 01:44
訳M.C

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