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トランプ大統領、韓国狙って「防衛費分担金をさらに要求する」

登録:2019-04-29 06:38 修正:2019-04-29 08:16
ウィスコンシンでの遊説で「我々は裕福な国を守ってあげている」 
「韓国」の名前言及しなかったが、韓国との交渉を指したと見られる 
ドナルド・トランプ米大統領が27日、ウィスコンシン州グリーンベイで演説している//ハンギョレ新聞社

 ドナルド・トランプ米大統領が、今年8.2%の大幅な引き上げを行った韓国の防衛費分担金を来年また引き上げるよう要求する方針を明らかにした。

 トランプ大統領は27日、ウィスコンシン州グリーンベイでの遊説で、「我々は世界を防衛しており、私たちに十分に(分担金を)支払える裕福な国を守ってあげている」とし、それらの国が分担金を支払う余力があるにもかかわらず、米国に十分な分担金を支払っていないと主張した。

 トランプ大統領は「私たちが彼らを守ってあげるため、50億ドルを投入している国がある」とし、「将軍らに聞いてみたが、とても裕福なその国のために我々は50億ドルを使っているという。彼らは支払う金額は5億ドルに過ぎないと、将軍らが答えた」と述べた。彼は「だから私が電話をかけて『これは良くない。我々はこれ以上このようなことを続けることはできない』と告げた」とし、「(相手は)すでに予算が組まれているとして、5億ドルを上乗せすると言った」と述べた。トランプ大統領は「あなたたちの予算事情は理解している」とした後、「私はまた電話して(来年には)さらに多く支払うよう要求するつもりだと言った。『あなたたちはもっと支払うべきだ。(これは)公正ではない』と話した」と主張した。

 トランプ大統領はさらに、「我々の問い詰めの電話一本で、彼らは(分担金を)5億ドル引き上げると約束した」とし、「彼らがそうした電話を受けたのは、35年間で初めてだと話した」と自慢した。

 トランプ大統領が特定の国の名前を出したわけではなかったが、彼は今年2月にも、韓国との防衛費分担金交渉について、「我々は50億ドルを投入しているのに、5億ドルだけ使う国」だと述べたことがある。当時も、米国の在韓米軍駐留費用や韓国の防衛費分担金の引き上げ幅を誇張しているという指摘があったが、トランプ大統領は今回も同じ主張を展開した。韓国と米国が合意した今年の韓国の在韓米軍の分担金総額は1兆389億ウォン(約1千億円)で、昨年に比べ787億ウォン(8.2%)増えた。韓国は昨年まで適用された5年単位の協定を望んでいたが、米国の要求によって分担金協定適用が1年に短縮された。

イ・ボニョン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/america/891860.html韓国語原文入力:2019-04-28 22:26
訳H.J

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