2月末に開かれる朝米首脳会談の調整に向けた両者の実務会談が来週初めに開かれる。首脳会談の日程と場所も来週に発表される予定だと、ドナルド・トランプ大統領が明らかにした。
米国務省は31日(現地時間)、「スティーブン・ビーガン北朝鮮政策特別代表が2月3日、韓国のイ・ドフン特別代表(外交部朝鮮半島平和交渉本部長)に会うため、ソウルに向かって出発する」と発表した。国務省は「ビーガン代表が北朝鮮側のカウンターパートとも後続会談を行い、北朝鮮の最終的かつ完全に検証された非核化(FFVD)という目標を進展させる次の措置と、朝米首脳が昨年シンガポールで行ったすべての約束に対する追加の進展を実現するための諸措置について話し合う予定」だと明らかにした。
ビーガン代表はソウルでイ・ドフン本部長と協議した後、来週初めに北朝鮮側のカウンターパートであるキム・ヒョクチョル元スペイン大使と実務会談を行うものとみられる。実務会談の場所としては、板門店(パンムンジョム)が有力視されている。これと関連し、米国の政治専門メディア「ポリティコ」は、ビーガン特別代表が2月4日頃、板門店で北朝鮮側のカウンターパートに会う見込みだと報じた。
トランプ大統領は31日、ホワイトハウスで記者団に「北朝鮮と大きな進展があった」と述べた。また「2回目の朝米首脳会談の時期と場所に合意したか」という質問に対し、「そうだ。近く発表する。来週初めに発表する」と答えた。トランプ大統領は首脳会談の場所について、「我々は特定の場所に行く。皆さんはその場所がどこなのか知っているはずだ。それが大きな秘密だとは思わない」と語った。これは、これまで多くのメディアが報道してきたように、ベトナムに決まったという意味と見られる。国内外のメディアはベトナムのダナン、ハノイを有力な候補地に挙げてきた。
前日の30日には、マイク・ポンペオ国務長官が「FOXニュース」とのインタビューで、「2回目の首脳会談を2月末アジアのある場所で行う」とし、「(その地域に)私が送ったチームが向かっている」と述べた。
「2月末の開催」だけが公開された朝米首脳会談の具体的な日程・場所の発表が差し迫ると同時に、議題の非核化と相応措置を協議するための実務交渉と首脳会談の実行計画(ロジスティックス)協議まで本格化し、核をめぐる談判の時計が急速に進む見通しだ。