本文に移動

ポンペオ長官「北朝鮮の核・ミサイル拡張能力を減らしたい」

登録:2019-01-21 21:11 修正:2019-01-22 07:28
18日、金英哲との高官級会談直前の放送インタビューで 
「北朝鮮の核・ミサイル試験がなかった…危険要素減らすべき 
北朝鮮のプログラム拡張能力を減少させたい」 
核申告の代わりに“核凍結”で開始する意図かに注目 
 
「北朝鮮が非核化を実行し履行してこそ…長いプロセスであると理解」
マイク・ポンペオ米国務長官(右)が18日午前(現地時間)、シンクレア・ブロードキャスト・グループと朝米対話などを主題にインタビューしている=ホームページよりキャプチャー//ハンギョレ新聞社

 マイク・ポンペオ米国務長官が「私たちは北朝鮮の核・ミサイル拡張能力を減らすことを望む」と話した。18日(現地時間)、ワシントンで金英哲(キム・ヨンチョル)北朝鮮労働党副委員長兼統一戦線部長との高官級会談の直前、放送インタビューでの発言だ。2月末に予定された2回目の朝米首脳会談と関連して、米国の最優先関心事が何なのかを繰り返し見せる発言として注目される。

 ポンペオ長官は18日午前、シンクレア・ブロードキャスト・グループとのインタビューで「批判者は北朝鮮が1回目の朝米首脳会談の後、まったく非核化しなかったと言う。2回目の朝米首脳会談に対して楽観的でいられる理由はあるか」という質問に「一部の批判者は私たちが(北朝鮮に)多くを与えすぎたと言い、私たちが十分に与えなかったと批評する人々もまた多い」と口を開いた。彼は「(トランプ)大統領が北朝鮮の非核化の約束を勝ち取るために、北朝鮮と途方もない準備を踏んできたこと以上には付け加える話は多くない」として「私たちは今や(北朝鮮の非核化を)実行し履行しなければならない」と述べた。彼は「これは長いプロセスになると一貫して把握してきた」として「それをする間に、私たちは確実に危険要素(risk)を減らさなければならず、そのようにしてきた」と述べた。ポンペオ長官は「(北朝鮮の)核実験は実施されなかったし、ミサイル試験も実施されなかった」として「これはドナルド・トランプ大統領が就任した時、米国を脅かしていたものだった」と話した。

 続けてポンペオ長官は「私たちはその危険要素を減らしたい。北朝鮮の(核・ミサイル)プログラムの拡張能力を減少させたい」と話した。さらに「このような対話は、昨年シンガポールで金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長とトランプ大統領がした約束をすべて履行するうえで重要な要素」だと話した。

 このインタビューは、ポンペオ長官が18日午前10時50分頃、ワシントンのデュポンサークルホテルで金英哲副委員長と90分の高官級会談をする直前になされた。ABC放送はこのインタビューを19日に報道した。

 ポンペオ長官が北朝鮮の核・ミサイル試験の中断を強調し、北朝鮮の核・ミサイルプログラムの拡張能力を減らすことを望むと話した点が注目される。北朝鮮の非核化追加措置と米国の相応の措置をめぐり、両国が19日からスウェーデンで実務交渉に突入した中で、米国が北朝鮮の全体核申告の代わりに「核・ミサイル凍結」を交渉の出発点としようとしたという推測が可能なためだ。北朝鮮が、大陸間弾道ミサイル(ICBM)廃棄や核物質生産を中断すれば、米国が人道支援や朝米連絡事務所の設置、開城(ケソン)工業団地稼動のための一部制裁緩和などの相応措置を差し出すこともありうるという見方が出ている。

 ポンペオ長官は11日、フォックスニュースとのインタビューでも「私たちはどうすれば米国民に対する危険要素を減らせるかについて、多くのアイディアを(朝米)対話で進展させている」として「究極的には米国民の安全が目標」と話した。

 またポンペオ長官は、シンクレア・ブロードキャスト・グループとのインタビューで「5人の元大統領が同じようなことを試みた。今回は違うと信じる理由があるか」という質問に「そうだ。北朝鮮の指導者が米国大統領に会い、目を見ながら『自分がそれをする』と話したことは初めてだ」と話した。

ワシントン/ファン・ジュンボム特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/879161.html韓国語原文入力:2019-01-20 02:18
訳J.S

関連記事