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ロシア紙報道「金正恩、今月末または来月初めにロシア訪問」

登録:2018-10-16 20:52 修正:2018-10-17 06:42
「首脳会談の場所はモスクワとウラジオストクから検討」
ロシアの日刊紙「イズベスチヤ」16日付1面=資料写真//ハンギョレ新聞社

 金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長が、来月初めに行われる米国中間選挙の前にロシアを訪問する計画だと、ロシアの日刊紙「イズベスチヤ」が16日報道した。

 同紙は、3人の韓国外交消息筋の話を引用して「11月6日の米国中間選挙前の今月末か11月初めに金委員長がロシアを訪問するだろう」とし、「首脳会談の場所は、モスクワかウラジオストクのいずれかで検討されている」と伝えた。

 ドミトリー・ペスコフ大統領報道官は、これに対して「北朝鮮の指導者(金委員長)は、ロシアを訪問してほしいという招請を受けている」とし、「可能な日程、場所、訪問形態を検討している」と明らかにした。モスクワ駐在北朝鮮大使館は「イズベスチヤ」に「金委員長のロシア訪問に関する情報は有していない」としつつも「正確な日程は両国指導者の決定にかかっている」と答えた。

「イズベスチヤ」16日付2面記事=資料写真//ハンギョレ新聞社

 ロシアは、朝鮮半島の「完全な非核」化のための朝米対話が始まった後、金委員長に何度もロシア訪問要請をしてきた。最初の動きは、5月31日に平壌を訪問したセルゲイ・ラブロフ外交長官が金委員長に会い、ロシア訪問を要請するウラジーミル・プーチン大統領の親書を伝達したことだ。当時セルゲイ・ラブロフ外交長官は、9月にウラジオストクで開かれた東方経済フォーラムに参加しても、それとは別にロシアを訪問してほしいというプーチン大統領の意向を伝えたという。先月、北朝鮮の政権樹立記念日である9・9節70周年を迎え北朝鮮を訪問したロシアのワレンチナ・イワノヴナ・マトヴィエンコ上院議長も最近韓国を訪問し、「金委員長のロシア訪問が今年中になされるかもしれない」と話した。文在寅(ムン・ジェイン)大統領も8日、閣僚会議で「2回目の朝米首脳会談とは別に、近い将来金正恩委員長のロシア訪問と習近平主席の訪朝がなされるだろう」という期待を表わした。

 「イズベスチヤ」は、金委員長のロシア訪問が2回目の朝米首脳会談を控えて、金委員長の立場をさらに強固にすると予想されるという専門家たちの意見も紹介した。専門家たちは「金委員長にとっては、習近平中国国家主席の初の平壌訪問とプーチン大統領との首脳会談を終えた後に、二つの国家の支持を受けてドナルド・トランプ米大統領と2回目の首脳会談を持つことが最も良いだろう」と見通した。現在、焦眉の関心事である朝米首脳会談と関連して、ドナルド・トランプ大統領は来月6日の米中間選挙以後に持つことになるだろうと言及したことがある。

キム・ミナ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/europe/866064.html韓国語原文入力:2018-10-16 18:09
訳J.S

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