本文に移動

朝中ロ、「対北朝鮮制裁を緩和」求める共同声明

登録:2018-10-11 06:31 修正:2018-10-11 07:22
朝米首脳会談控え「3カ国会談」で米国を圧迫 
段階的・同時的措置の必要性を再び強調
今月7日、平壌を訪問したマイク・ポンペオ米国務長官が、金正恩国務委員長と一緒に笑っている//ハンギョレ新聞社

 朝中ロ3カ国が「3カ国外務次官」会談を終えた後、共同声明を発表し、国連安全保障理事会(安保理)に対北朝鮮制裁の見直しを求めた。中ロ両国が個別に制裁緩和の必要性に言及したことはあるが、「3カ国会談」の形でこれを公式に提起したのは、今回が初めてだ。

 10日、ロシア外務省がホームページに掲載した共同声明によると、3カ国は「北朝鮮が非核化に向けて取った重要な措置を考慮し、3カ国は国連安保理がこれに合わせて対北朝鮮制裁措置に対する再検討に着手しなければならないと考える」と明らかにした。また「一方的な制裁に反対する共同の立場を確認した」とし、米国の独自制裁を批判した。北朝鮮のチェ・ソンヒ外務副相や中国の孔鉉佑外交部副部長、イーゴリ・モルグロフ外務次官はモスクワで3カ国会談を行った。

 11月6日の米国の中間選挙後に開かれるドナルド・トランプ大統領と金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長の第2回朝米首脳会談を前に、北朝鮮は「制裁緩和」を非核化措置に対する核心相応の措置として要求している。今回の声明は北朝鮮の要求を中ロが後押ししたものといえる。北朝鮮のリ・ヨンホ外務相は先月29日、国連総会基調演説で、核実験とミサイル発射を中断してから「1年になる今日まで、制裁決議は解除や緩和されるどころか、何も変わっていない」とし、制裁緩和を公式に言及した。これに先立ち27日、王毅中国外交部長とロシアのラブロフ外相も、安保理外相会談で制裁維持を強調するマイク・ポンペオ米国務長官に対し、北朝鮮に適切な相応措置として応えるべきだと反論した。

 共同声明は今回の会談を通じて「朝鮮半島の非核化と平和体制構築のための3カ国の意志を確認した」とし、「こうしたプロセスは相互信頼構築を基本目標にし、段階的かつ同時的に進められなければならず、関連諸国の相互措置が伴われるべきという認識を共にした」と強調した。段階的・同時的相互措置は朝中ロの従来の立場を強調したもので、朝米もこうしたアプローチに近づいている。

 共同声明はまた、「朝鮮半島問題は、平和的かつ政治外交的に解決する以外、代案がないという立場を共有した」とし、「関係国の対話推進の努力を高く評価し、相互の憂慮の解消と関係正常化のための朝米・南北会談に支持を表明する」と明らかにした。

イ・ヨンイン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/865297.html韓国語原文入力:2018-10-1021:28
訳H.J

関連記事