マイク・ポンペオ米国務長官の7日の訪朝を控え、中国の北京を訪問した北朝鮮のチェ・ソンヒ外務副相(外務次官)が孔鉉佑中国外交部副部長兼中国政府朝鮮半島事務特別代表に会い、朝鮮半島問題について話し合った。
チェ副相は5日、北京で孔副部長に会い、朝鮮半島問題について意見を交換したと中国外交部が同日発表した。チェ副相と孔副部長は、それぞれ北朝鮮核問題の解決のための6カ国協議の首席代表で、同日の会談は朝中首席代表会談ともいえる。中国外交部は2人が握手する写真は公開したが、具体的な議論内容を明らかにしなかった。
前日、北朝鮮の「朝鮮中央通信」はチェ副相を団長とする代表団が北京で開かれる朝米会談、ロシア・モスクワで行われる朝ロ及び朝中ロ会談に参加するため、平壌(ピョンヤン)を出発したと報道した。チェ副相はモスクワでロシア側の6カ国協議首席代表のイーゴリ・モルグロフ外務次官と会談するものとみられる。
朝中と朝中ロの接触は9月末、国連総会で制裁の解除と関連し、中国とロシアが北朝鮮の立場を支持してから、ポンペオ長官の平壌訪問が迫った時期に行われている。チェ副相は、ポンペオ長官と金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長との面会を控え、終戦宣言と制裁など朝米核交渉問題を友好国の中ロと協議しているものとみられる。朝米間の非核化交渉が始まった後、朝中ロの3カ国協議が確認されたのは今回が初めてだ。先月、6カ国協議の米国側首席代表のスティーブン・ビーガン北朝鮮政策特別代表は韓国と日本を訪問し、韓米・米日6カ国協議首席代表会談を行った。