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1日、金委員長の親書受け取ったトランプ大統領「書簡に感謝…会える日を楽しみに」

登録:2018-08-03 06:09 修正:2018-08-03 06:39
ホワイトハウス、金委員長が新しい手紙送を送ってきた事実を2日に公開 
米軍の遺骨55柱の返還と“親書外交”で
朝米関係が進展する可能性に注目集まる 
ドナルド・トランプ米大統領//ハンギョレ新聞社

 ドナルド・トランプ米大統領が北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長に、約束どおり米軍遺骨を返還した事実に感謝の意を伝えると共に、「近いうちにあなたに会うことを楽しみにしている」と述べた。トランプ大統領は1日(現地時間)、金正恩国務委員長から親書を受け取ったと、ホワイトハウスが2日に明らかにした。

 非核化に向けた朝米間の後続交渉が膠着状態に陥った中、米軍遺骨の送還と朝米指導者間の“親書疎通”が突破口となるかに注目が集まっている。

 トランプ大統領は2日未明(現地時間)、ツイッターで「自らの約束を守り、我々の偉大で愛する戦死者の遺骨を返還する手続きを開始してくれた金正恩委員長に感謝する。私はあなたがこのような親切な行動を取ったことに対し、全く驚かない。また、あなたの素敵な手紙にも感謝する。近いうちにあなたに会うことを楽しみにしている」と明らかにした。ホワイトハウスのサラ・サンダース報道官は同日、声明を発表し、「金委員長がトランプ大統領に宛てた親書が1日に受領された」とし、「両首脳が進めている書信(交換)は、シンガポール会談をフォローアップ(follow up・後続措置)して、朝米間の共同声明で行われた約束を発展させるためのもの」だと述べた。親書の伝達ルートや具体的な内容はまだ確認されていない。

ドナルド・トランプ米大統領が今月1日、北朝鮮の金正恩国務委員長が書簡を送ってきた事実を公開し、「あなたに会うことを楽しみにして言える」というメッセージを残した=トランプ大統領のツイッターからキャプチャー//ハンギョレ新聞社

 現在、朝米の非核化交渉は、北朝鮮が意味のある非核化措置が先という米国と、終戦宣言を優先すべきという北朝鮮の主張が対立し、膠着状態に陥っている。このような状況を打開するため、ソ・フン国家情報院長などが先月26~29日、米国を訪問し、マイク・ポンペオ国務長官などと会談して、南北和解協力事業と関連した対北朝鮮制裁の免除などを要求したが、これといった成果は得られなかったという。これにより、今回の遺骨返還と金正恩委員長の親書、それに対する「あなたに会うことを楽しみにしている」というトランプ大統領の反応が、現在の膠着局面にいかなる影響を及ぼすかに関心が集まっている。

 一方、トランプ大統領は同日、ハワイに到着した米軍遺骨と関連した別途ツイッターの書き込みで、「朝鮮戦争当時死亡した米軍の遺骨が米国の地に戻り、驚くほど美しい記念式が開かれた。この事業がうまくいくよう努めてきた我が軍の偉大な関係者らに感謝する。そして実に驚くべき貢献をしてくれたたマイク・ペンス副大統領に特別な感謝の意を表す」と書いた。同日の記念式に参加したペンス副大統領は、北朝鮮の遺骨返還と関連し、「我々の努力が具体的な進展をもたらした」と述べた。

 朝鮮戦争当時亡くなった米軍遺骨の返還は、6・12シンガポール首脳会談を通じて朝米首脳が合意した4つの主な合意事項の一つだ。当時、トランプ大統領は、金委員長と第2回首脳会談を開催する可能性を問う質問に「ワシントンで開くこともできるだろう」と答えた。

キル・ユンヒョン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/855933.html韓国語原文入力:2018-08-03 01:05
訳H.J

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