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「ソン・キム元大使、板門店でチェ・ソ二副相と朝米首脳会談の実務交渉中」

登録:2018-05-28 06:02 修正:2018-05-28 14:21
ホワイトハウス、国防総省、国務省の担当者ら、板門店北側地域で会談 
来月12日の朝米首脳会談のための事前協議と見られる 
「北朝鮮核問題」など両国間の核心懸案をテーマに29日まで会談する予定 
北朝鮮外務省のチェ・ソ二副相(左)とソン・キム元駐韓米国大使(右)/聯合ニュース

 在韓米国大使を歴任したソン・キム駐フィリピン大使が、北朝鮮外務省のチェ・ソ二副相と、板門店(パンムンジョム)で朝米首脳会談に向けた実務交渉を行っていることが確認された。

 27日、ハンギョレの取材と米ワシントンポスト紙の記事内容を総合すると、キム大使は同日から板門店北側地域の板門閣でチェ・ソ二副相と首脳会談に向けた実務交渉を進めた。同会談は29日まで開かれる予定だ。

 同日、キム大使は、アリソン・フッカー米ホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)朝鮮部長やランドール・シュライバー米国防総省アジア太平洋次官補、マイク・ポンペオ米国防長官の7~8日の平壌(ピョンヤン)訪問に同行した国務省関係者など、米国の高官らと共に首脳会談の準備に向けた実務協議に乗り出したという。ワシントンポスト紙は、彼らが6月12日にシンガポールで行われる予定の史上初の朝米首脳会談の核心争点である「北朝鮮核問題に集中している」と報じた。今回の会談は韓米メディアに事前告知されることなく、電撃的に行われた。来月12日の首脳会談まで時間が迫っているだけに、朝米間の隔たりがある核心争点に対し、速やかに意見調整が進められるものと見られる。

 現在、朝米間の核心争点は核廃棄の方法と速度、そして北朝鮮に対する明確な体制保証の約束などそれに伴う米国の見返りだ。北朝鮮は本格的な核廃棄に乗り出す前に、軍事脅威の解消と体制保証を求めているが、米国は北朝鮮の具体的かつ信頼できる非核化措置を先に確認しようとしている。

 キム大使は、オバマ政権時代の2011年11月から2014年10月まで韓国大使を歴任しており、それ以前には6カ国協議の米国代表を務めた。チェ・ソ二副相は、北朝鮮で長い間米国問題を担当してきた米国専門家であり、先日、ドナルド・トランプ大統領の怒りを誘った24日の談話を作成した。チェ副相はこの談話で「私たちは会話を乞うておらず、米国が我々と対座しないなら、あえて引き留めるつもりはない。我々が米国と会談場で会うか、核対核の対決場で会うかは、全面的に米国の決心と行動にかかっている」と明らかにした。以降、トランプ大統領が6月12日、シンガポールに予定された朝米会談を取り消す意向を示したが、北朝鮮のキム・ゲグァン外務省第1副相の追加談話と5・26南北首脳会談などを通じて、辛うじて会談が取りやめになる危機は免れた。

キル・ユンヒョン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/846469.html韓国語原文入力:2018-05-27 23:46
訳H.J

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