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“妄言製造機”麻生副首相「セクハラ罪という罪はない」

登録:2018-05-06 22:53 修正:2018-05-07 06:31
「殺人や強制わいせつとは違う」加害者の味方 
安倍政権の性暴行に対する軽い認識を示す発言
日本の麻生太郎副首相兼財務相//ハンギョレ新聞社

 “妄言製造機”として悪名高い麻生太郎・財務相兼副首相が、今度は「セクハラ罪という罪はない」と述べた。

 麻生副首相は4日、アジア開発銀行(ADB)年次総会出席のために訪問したフィリピンで、最近日本の政界を揺るがした財務省事務次官のセクハラ事件に関連して「“セクハラ”罪という罪はない。殺人や強制わいせつとは違う」と話したと朝日新聞が5日伝えた。“セクハラ”は性的いやがらせ(sexual harassment)の略語で、職場などで性差別的要素のある言葉や行動を意味する。

 これに先立ち、福田淳一元財務省事務次官がテレビ朝日の女性記者に「胸を触ってもいいか」などのセクハラ発言をした事実が報道され、先月18日に辞任意思を明らかにした。財務省は先月27日、福田元次官のセクハラ事件があったと認められるとし、退職金を削減する懲戒処分を下した。

 最近、麻生副首相が率いる財務省は、風の静まる日がない。安倍政権に決定的打撃を被らせた森友学園への土地売却関連文書改ざんなど「私学スキャンダル」の中心にいるだけでなく、高官のセクハラ事実まで起きたためだ。その後、麻生副首相の辞退を要求する世論が激しくなったが、彼は「辞任する理由はない」として踏みとどまっている。麻生副首相は、事件の直後から「福田の人権はないのか」 「(福田元次官は)はめられたという意見もある」として、加害者の肩を持つ発言を続けてきた。

日本の麻生太郎副首相兼財務相//ハンギョレ新聞社

 麻生副首相の妄言はこれが初めてではない。彼は2013年7月、日本が改憲するのに「ナチの手法を見習えばどうか」と話して大きな波紋を起こし、昨年8月には数百万人のユダヤ人を虐殺したヒットラーに再び言及して「いくら動機が正しかったとしても、そんなことは許されない」として、ヒットラーの“動機”の肩を持った。朝鮮半島と関連しては、2003年5月「創氏改名は朝鮮人が名前を付けたいと言って始まったこと」と話し、外交問題に発展したことがある。

東京/チョ・ギウォン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/843471.html韓国語原文入力:2018-05-06 19:16
訳J.S

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