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北朝鮮と中国の貿易通路「中朝友誼橋を維持補修のため近い将来閉鎖」

登録:2017-11-24 22:25 修正:2017-11-25 08:01
中国外交部「北朝鮮が修理必要、近い将来臨時閉鎖」 
最近、中国特使の「手ぶら帰国」以後 
対北朝鮮圧迫措置ではないかとの解釈も 
橋が古く、昨年夏にも閉鎖…過度な解釈を警戒
8月31日、北朝鮮と中国の境界地域である中国遼寧省丹東の鴨緑江大橋(中朝友誼橋)を貨物を満載した車両が北朝鮮側に移動している=資料写真//ハンギョレ新聞社

 中国が北朝鮮との主要貿易通路である鴨緑江(アムノッカン)の「中朝友誼橋」(朝中友情橋)を近い将来臨時閉鎖する予定だ。中国当局は「維持補修のための措置」と明らかにしたが、最近中国特使が北朝鮮を訪問したが金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮労働党委員長に会えず、手ぶらで帰国した直後なので、その背景に関心が集まっている。

 中国外交部の耿爽報道官は24日、定例ブリーフィングで、この橋の閉鎖を通知した事実があるかとの質問に「最近、北朝鮮が鉄橋の表面を修理する必要があり、中朝友誼橋を近い将来臨時閉鎖する予定」とし「補修作業を終えた後に正常開通する計画」と答えた。翌月中旬に閉鎖されるのかとの質問に対しては「私が持っている資料には『近い将来』とだけ出ている」として、具体的な時期は明らかにしなかった。

 これに先立って共同通信は、中国当局が22日、補修工事のために中朝友誼橋を24日から10日間閉鎖すると通知し、23日午後に理由を明らかにせずに計画を撤回すると言ったと伝えた。現地消息筋は24日午後、ハンギョレとの通話で「23日までは閉鎖公告まで出ていたが、今日は車両が通っている。来月中旬に閉鎖されるという情報もあるが、その時になってみなければ分からないようだ」と話した。

 また読売新聞は、「補修工事のために中朝友誼橋の鉄橋部分を10日間閉鎖する」という現地税関関係者の発言を伝えながら、中国が北朝鮮に追加の貿易制限措置に対する追加警告を送ったのかもしれないと解釈した。匿名を要請した朝中関係消息筋は、同新聞に「(中国が今後さらなる)貿易制限も辞さないとして北朝鮮に警告を送った」と話した。中朝友誼橋は、北朝鮮の新義州(シンウィジュ)と中国の遼寧省丹東(タンドン)間を結ぶ全長940メートルの橋で、自動車道路と列車の線路が敷かれている。この橋は、朝中貿易物資の70%が通過する主要通路だ。

 中国が朝中貿易の生命線である中朝友誼橋を閉鎖する動きを見せたが、今月17~20日に宋濤共産党対外連絡部長を習近平国家主席の特使として北朝鮮に送ったが、宋濤特使が金正恩北朝鮮労働党委員長と面談できないなどの冷遇を受けたことに対する対応という解釈も出ている。だが、中朝友誼橋は1943年に建造された後、何度も補修工事をしてきた古い橋なので、今回の動きが中国の対北朝鮮圧迫強化であると速断することは難しい。

東京、北京/チョ・ギウォン、キム・ウェヒョン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/820551.html韓国語原文入力:2017-11-24 17:48
訳J.S

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