3万3000人か、2万8500人か?
ドナルド・トランプ米大統領が6日、日本で安倍首相との共同記者会見で、在韓米軍の数を3万3000人と述べた。だが、これは在韓米軍の数が2万8500人水準という既存の立場とは異なり、どちらが正しいのかという論議につながった。
在韓米軍関係者はこれに対し「トランプ大統領がどのような根拠でそのように述べたのかはわからない。しかし在韓米軍の数は2万8500人水準ということが在韓米軍の公式立場」であることを再確認した。この関係者は「在韓米軍の数が循環配置や訓練などにより一部変動することはありうる」と話した。しかし、トランプ大統領が述べた3万3千人と在韓米軍の既存の立場の2万8500人との差は4500人で、単純な臨時兵力移動では説明がつかない。韓国国防部も「在韓米軍の数は2万8500人水準」という既存の立場を繰り返すだけで、こうした差についての明確な説明はしなかった。国防部当局者は「在韓米軍に問い合わせたところ、『トランプ大統領がなぜそのような数値を述べたかは分からない。しかし在韓米軍の兵力は2万8500人で維持されている』とのことだった」と話した。
だが、米国の最高位要人が在韓米軍の数を公式立場と違えて述べたのは初めてではない。マイク・ペンス副大統領は4月に韓国を訪問した時、在韓米軍の数を「3万7500人」と述べたことがある。当時も在韓米軍は「ペンス副大統領がなぜそのように言ったのかは分からない」として「在韓米軍の数は2万8500人水準を維持している」と既存の立場を再確認した。
韓米両国が在韓米軍兵力の2万8500人水準維持で合意したのは2008年4月だ。当時、李明博(イ・ミョンバク)大統領とジョージ・ブッシュ大統領は、米国キャンプデービッドで開かれた韓米首脳会談後の記者会見で、在韓米軍を3500人追加で縮小する計画を白紙化し、現行水準(2万8500人)を維持することで合意したと明らかにした。その後、在韓米軍兵力は2万8500人水準を維持しているというのが在韓米軍と韓国国防部の公式見解だ。国防部当局者は、在韓米軍の2万8500人水準維持と関連して「28日にソウルで開かれた韓米安保協議会議(SCM)共同声明にも『在韓米軍の現行水準維持』が明記されている」と話した。