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米国の韓国人2世の会「トランプの戦争も辞さない」論を批判、米朝直接対話を要求

登録:2017-08-05 11:10 修正:2017-08-05 11:47
会員への手紙で「『そこ』出身の韓国系米国人たちは受け入れられない」 
「失敗へ向かっている対北朝鮮政策を中断し、北朝鮮と会談開始を」
サム・ユンCKA事務総長//ハンギョレ新聞社

 米国内の政治家・弁護士・企業家出身の韓国人2世の会である在米韓人委員会(CKA・シカ)がドナルド・トランプ大統領の「朝鮮半島の戦争も辞さない」論を批判し、北朝鮮と米国間で直接対話を求めて乗り出した。これに先立ち、リンゼー・グラム上院議員は1日、ある放送に出演してトランプ大統領が「もし戦争が起きてもそこ(朝鮮半島)で起こるのであり、数千人が死んでもそこで死ぬのであって、ここ(米国本土)で死ぬわけではない」と語ったと主張している。

 サム・ユンCKA事務総長は2日(現地時間)、会員たちに送った手紙で「このような種類のレトリックは、『そこ』出身で『そこ』にいる人たちと歴史を共有し、家族と親戚がいる韓国系米国人にとっては受け入れられないもの」だと批判した。サム・ユン事務総長はさらに、「この国を愛する米国人として、『ここ』以外に他の地域出身の人の生命を過少評価しようとする権力者たちに常に強く声を上げていかなければならない」とし、「米国は移民者の国であり、『そこ』から来た人たちが重要だ」と強調した。

 サム・ユン事務総長は「米大統領と議会はこれまで非軍事的選択肢である対話、関与(交渉)、外交などを十分に追求しなかった」とし、「トランプ大統領は失敗に向かっている対北朝鮮政策の追求を中断し、直ちに(北朝鮮と)協議を開始することを求める」と明らかにした。

 これに先立ち、同団体は先月31日に出した公式声明でも「不必要な前提条件をなくし、北朝鮮と多様な外交的・軍事的・情報のチャンネルを通じて一貫して頻度の高い高官級直接会談を追求しなければならない」とトランプ政権に求めた。

 CKAは2010年に発足し、2012年から本格的な活動を開始した米国内の唯一の韓国人2世らの団体で、専門職や公務員、企業家中心の会員150人ほどが集まっている。2015年と2016年に基金募金のための晩餐を開き、キム・ヨン世界銀行総裁と潘基文(パン・ギムン)前国連事務総長を招待した。

ワシントン/イ・ヨンイン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/america/805556.html 韓国語原文入力:2017-08-04 15:34
訳M.C(1065字)

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