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トランプ外交の耐えがたい軽さ

登録:2017-04-13 23:23 修正:2017-04-14 07:01
習近平主席と首脳会談、秘話を放送で細かく紹介 
習主席の慌てる様子まで自慢気に披露…外交欠礼 
トランプは朝鮮半島の緊張高め 
参謀は沈静化に努める食い違いも
ドナルド・トランプ米大統領//ハンギョレ新聞社

 ドナルド・トランプ米大統領が習近平中国国家主席との先週の首脳会談での秘話を放送で事細かに話し、外交欠礼という指摘が出ている。また、トランプ大統領は朝鮮半島の緊張を意図的に高める一方で、参謀らはこれの沈静化に努めるなどの行き違いも現れている。

 トランプ大統領は12日(現地時間)、フォックス・ビジネス・ネットワークとのインタビューで、習主席との首脳会談初日の6日の晩餐の最後にシリアに対するミサイル攻撃が進行中であることを教え、デザートでチョコレートケーキを食べていた習主席は10秒間、何の話もせずに沈黙していたと明らかにした。

 彼はまた、6~7日の2日間の首脳会談期間に「私が切り出した話は北朝鮮だった」とし、「『中国は北朝鮮問題で我々を助けるべきだ。中国は(北朝鮮との)貿易に関連して途方もない力を有している』と話した」と伝えた。すると、習主席は韓国との数千年の歴史を説明し「人々が考えるほど簡単な問題ではない」と話した。また、初めての単独面談は初日の晩餐前に15分程度予定されていたが、3時間にわたり行われ、2回目の単独面談は首脳会談2日目にも15分予定されていたが2時間にわたって行われたと話した。

 こうしたインタビュー内容を見れば、習主席はシリア空襲の話に驚いたことが明らかなのに、トランプ大統領はこれを“誇らしげに”公開した。これは相手方を全く配慮しない外交欠礼ということができる。また、首脳会談が終わって一週間も経たずに対話の内容をこのように詳細に公開することもきわめてまれなことだ。

 さらにトランプ大統領は習主席との12日の電話通話で、空母カールビンソン号の経路変更と関連して米国が原子力潜水艦も保有しているという事実を北朝鮮に教えるよう言ったという内容まで公開し、意識的に緊張を高める姿を見せた。だが、レックス・ティラーソン国務長官は12日、ロシアで行った記者会見で「カールビンソン空母打撃群の移動には特別な目的はない。現在の彼らの位置に関連して何かを推測する必要はない」として、むしろ状況の沈静化に努める姿を見せた。

ワシントン/イ・ヨンイン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/america/790588.html 韓国語原文入力:2017-04-13 17:34
訳J.S(1112字)

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