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「“少女像撤去”は在日同胞の共通した意見ではない」

登録:2017-01-17 00:52 修正:2017-01-17 07:31
「少女像撤去、在日同胞の共通した思い」という 
12日の呉公太民団団長の発言に反発 
「私は釜山少女像を支持」ハッシュタグ運動 
日本メディア、呉団長の発言を一方的に報道
在日同胞たちが「釜山少女像」を支持するとして、フェイスブックを通じて行っているハッシュタグ運動が広がりを見せている//ハンギョレ新聞社

 在日大韓民国民団(民団)の呉公太(オ・ゴンテ)団長が今月12日「釜山少女像はなくすべきだというのが在日同胞たちの共通した思い」と発言した事実が伝えられてから、在日同胞の間でこれに反対して「#私は釜山少女像を支持します」ハッシュタグ運動が広がっている。

 この14日、息子とともに「私は釜山少女像を支持します」という小さなプラカードを持っている写真を自分のフェイスブックに掲載した東京在住の在日2世K氏(46)は「呉団長の発言が、在日同胞全体の見解を代表しているわけではない」と話した。K氏のフェイスブックには日本人と在日同胞の「友達」らが「私も釜山少女像を支持します」などの書き込みを残している。

 「釜山少女像」事態を見守る在日同胞社会の心境は複雑だ。2012年8月、李明博(イ・ミョンバク)大統領の独島(日本名・竹島)訪問と、その後の慰安婦問題をめぐって行われた両国間の対立で、在日韓国人社会は経済的に大きな打撃を受けた。東京の「韓流通り」と呼ばれる新宿区新大久保には連日「ヘイト・スピーチ」が続いた。しかし、「少女像をなくすべきだというのが在日同胞たちの共通した思い」という呉団長の発言には到底同意できないという意見が多い。

 しかし「読売新聞」など日本のメディアは、呉団長の発言が在日同胞全体の意見であるかのように報じている。今回の運動を始めた在日同胞3世K氏(32)は「日本のマスコミの報道態度に大きな問題を感じてこの運動を考えた」と話した。K氏は、呉団長の発言の翌日の13日午後5時に「私は釜山少女像を支持する」いうプラカードを掲げた写真を掲載した。K氏のフェイスブックを通じて「大切な友達が必死に声を上げているのをただ見ているわけにいかない」として、日本人の知人たちが一緒に運動に参加している。

 『「平和の少女像」はなぜ座り続けるのか』という案内書を編集した東京外国語大学の金富子(キム・プジャ)教授は「『少女像をなくしてほしい』という民団団長の発言は在日同胞全体を代弁するものではない」としたうえで、「在日同胞たちの意見を集め、18日、民団団長の発言撤回と謝罪を求める声明書を正式に発表する」と話した。

東京/キル・ユンヒョン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

韓国語原文入力:2017-01-16 15:42 訳H.J(1202字)

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