登録 : 2016.06.06 01:53 修正 : 2016.06.06 06:23

5日午前、神奈川県川崎市の中原平和公園に集まったヘイトスピーチに反対する日本の市民が、道路向かい側にいる右翼たちに「嫌悪集会を止めろ」と叫んでいる。ヘイトスピーチ集会は20分で中断された=キル・ユンヒョン特派員//ハンギョレ新聞社

防止法成立後の右翼の最初の集会 
公園使用認められなかったが道路使用は許可 

日本の市民と在日同胞1000人「共に生きよう」 
対抗集会開き20分で行進を阻止

 「ヘイトスピーチは違法!」「ヘイトスピーチは犯罪!」

 東京を出発した頃は小雨だった雨も、神奈川県の川崎市に着いた頃はすっかりやんでいた。5日午前10時、曇り空の下、川崎の中原平和公園には「ヘイトスピーチを許さない」と書かれたプラカードを持った1000人ほどの市民が集まっていた。予告されていた「日本浄化デモ」という名の「ヘイトスピーチ」(人種嫌悪集会)の取材のため川崎を訪れたが、そこで目にしたのは、嫌韓スローガンを叫ぶ日本の右翼ではなく、彼らを阻止するために首都圏の各地から集まって来た日本の市民たちだった。先月24日、「ヘイトスピーチ防止法」が制定されたためか、市民のスローガンは「ヘイトスピーチを止めろ」から「ヘイトスピーチは犯罪」に変わっていた。

 ヘイトスピーチ防止法は人種嫌悪集会を根絶できるのか。法成立後初めて集会の開催が予告された川崎の小さな公園に世間の関心が集まっていた。

 最近数日間、川崎市など日本の行政機関と右翼団体はイタチごっこを続けていた。右翼団体がヘイトスピーチを開くため、市内の公園の使用許可を申請すると、川崎市は先月30日、これを拒否した。川崎地方裁判所も2日、在日同胞が多く住む川崎区桜本一帯で集会を開かないようにさせる仮処分申請を受理した。ところが右翼団体は場所を中原区に移し、警察から道路使用の許可を得てしまった。

 公園に臨時に作られた演壇に、これまでヘイトデモ阻止運動に積極的に参加してきた在日同胞3世の崔江以子(チェカンイジャ)さん(42)の息子のネオ君(13)が上がると、日本の市民が暖かい歓声で迎えた。彼は「ヘイトスピーチを根絶するために、あの人たちも心から『ヘイトスピーチはやはり間違がっている』と思うようになることを願っている」と話した。彼の手には「共に生きよう、共に幸せに、共に安寧に」と書かれたプラカードが握られていた。

 集会が開始された午前11時近付くになると、ヘイトデモ参加者が一人、二人と姿を現した。「消えろ!」「君らのような人種差別主義者は恥を知れ!」と日本の市民たちの怒号が響いた。

 この日の集会に参加したオカ・ヨシノリさん(43)は「ハムケ(『共に』を意味する韓国語)、共に言おう『NO HATESPEECH』」と書かれたプラカードを持っていた。ハングル、日本語、英語が並べられたこのプラカードに、ハングルを書いた理由を尋ねると、彼は笑顔で「在日の友人に教えてもらった」と答えた。彼は茨城県にある職場で朝7時までの徹夜勤務を終え、この日の集会に参加するため電車に乗ってきた。オカさんは「ここに集まった私たちだけでなく、道を通る市民もヘイトスピーチに反対してもらいたちという思いでプラカードを作った」と語った。

 ヘイトスピーチに反対する市民の勢いに押されたヘイトスピーチの参加者約10人は、公園の向かい側にある木月交番の隣で警察の保護を受けていた。彼らは午前11時10分頃から予定通り行進を試みたが、反対する市民に車道を占拠され、20分後に「集会放棄」を宣言した。交番の前から当初予定していた行進コースを20メートルも出ていない状況だった。誰かが「市民の勝利」と叫んで歓声を上げた。いつの間にか少しずつ晴れて、雲の隙間から青空がのぞき始めていた。

 集会現場で会った『ネットと愛国 在特会の「闇」を追いかけて』の著者、安田浩一氏は、「このように人種差別集会を阻止するのが正しい社会の姿だ。ヘイトスピーチをする人たちは愛国者たちではなく、地域社会の分裂を試み、地域社会を破壊しようとする者たちだ」と指摘した。

川崎/キル・ユンヒョン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2016-06-05 20:33

http://www.hani.co.kr/arti/international/japan/746944.html訳H.J

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