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東京で野党共闘・安倍退陣を求め集会

登録:2016-01-05 23:29 修正:2016-01-06 06:13
新宿駅前で「5000人参加」 
改憲の宣戦布告した安倍政権に対抗し 
市民たちのスローガンは「平和」「単一化」 
野党候補の単一化を促す計画 
「署名をお願いします」
5日午後、東京の新宿駅西口前で野党候補の単一化と安保法制廃止を主張する日本の市民団体の連帯組織「安保法制廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」による今年初めての街頭集会が開かれた =キル・ユンヒョン特派員 //ハンギョレ新聞社

 5日正午、平日の昼間なのに東京の代表的な若者たちの町である新宿駅西口は多くの人があふれていた。 昨年9月に集団的自衛権の行使を骨格とする安保法制を“強行採決”で通過させた安倍政権を、今夏の参議院選挙で審判しなければならないという日本市民団体の連合体「安保法制廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」(以下、市民連合)の今年初の街頭集会が予定されていたためだった。

 「野党は共闘、安倍は退陣」 「安倍内閣退陣」などの横断幕を持った市民の集会が始まるしばらく前から、道行く人を相手に「安保法制廃止のための2000万署名運動」に参加を呼びかけていた。 多くの市民が足を止めて署名用紙に名前と住所を書く姿が目についた。

 安倍晋三・日本首相は今月4日の年頭記者会見で「憲法改正はこれまで同様、参院選でしっかり訴えていく。国民的な議論を深めていきたい」と宣言し、改憲のための宣戦布告をした。 新右翼の「おおさか維新の会」の馬場伸幸幹事長も5日、「具体的に改憲手続きに入るための数を確保するために、我が党も協力する」として改憲参加の意思を明らかにした。 日本のメディアは改憲に必要な衆参議院3分の2の議席を確保するためには、自民党が今回の参議院選挙でさらにいくつの議席を確保すべきかを巡り、多様な分析記事を出している。

 これに対抗した日本の市民たちのスローガンは「平和」と「単一化」だった。 市民連合は2000万署名運動と街頭集会を通して安倍政権の暴走を抑えられる野党候補の単一化を求めていく計画だ。

 この日演壇に立った日本最大の平和運動団体である「フォーラム平和・人権・環境」共同代表の福山真劫氏は、新潟県のある施設で暮らしている99歳の渡辺氏が送ってきた手紙を紹介した。 手紙を送ったのは渡辺氏一人だったが、署名用紙に含まれた名前は五人だった。 「長男は軍隊に行って亡くなりました。 次男も軍隊に行って亡くなりました。 四男も、五男も軍隊に行って亡くなりました。 生き残っているのは私一人だけです。 この五人全員が今回の戦争法案に反対です」。 福山共同代表は「手紙を送ってきた渡辺氏はおそらく三男だったようだ」と話した。

 市民連合はこの日の集会に約5000人が集まったと伝えた。 改憲を巡る安倍政権と日本の市民社会の本格的な戦いは今正に始まったようだ。

東京/キル・ユンヒョン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/724842.html 韓国語原文入力:2016-01-05 20:03
訳J.S(1340字)

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