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北朝鮮、寧辺以外に秘密の核施設を運営...米国務省公式文書で明らかに

登録:2015-06-07 23:50 修正:2015-06-08 14:44
米国務省は先週、議会に提出した「軍縮・不拡散条約履行」の2015年報告書 //ハンギョレ新聞社

 米国国務省が最近議会に提出した公式報告書で、北朝鮮が寧辺(ヨンジョン)以外の秘密の核施設を運営しているものと推定した。

 国務省は先週、議会に提出した「軍縮・不拡散条約履行」の年次報告書で、「米国は、(寧辺以外に)北朝鮮が申告していない追加核施設が存在する明確な可能性があると信じている」と明らかにした。国務省が北朝鮮の追加核施設の運営に関する情報に対し、独自の判断を公式文書で明らかにしたのは今回が初めてだ。しかし、なぜこのような内容を文書に記したかの根拠は、今回明らかにしなかった。

http://www.state.gov/t/avc/rls/rpt/2015/243224.htm  これに先立ち、北朝鮮の核の専門家であるジークフリード・ハッカー博士が2010年11月に寧辺のウラン濃縮施設を訪問した後、寧辺以外の地域に高濃縮ウラン(HEU)を製造できる秘密施設があると推定しており、米国の情報機関もこのような認識を持っていた。それ以降、米国政府はこのような情報の判断の下、北朝鮮との対話再開の条件として寧辺以外の核施設の公開を求めており、北朝鮮はこのような要求について非常に敏感な反応を見せたと伝えられてきた。

 国務省はまた、報告書で、北朝鮮が寧辺に建設中の軽水炉(LWR)と関連し、「もし成功裏に完成され、運営が始まったら、北朝鮮にとってそれほど多くない電力源となる」とし「これはまた、核兵器製造のための核分裂性物質を生産するために潜在的に使用できる、ウラン濃縮技術の保有に正当性を与えるだろう」と分析した。

 国務省は「米国は昨年、北朝鮮が非核化と関連して意味のある進展を約束することを前提に、6カ国協議の再開のための外交努力を肯定的に回答してくれることを求めてきた」とし「しかし、昨年、北朝鮮が見せてくれた継続的な核活動と発表された声明は、 2005年の9・19共同声明と国連安全保障理事会が規定している義務を遵守する意志がないことを見せてくれた」と指摘した。

ワシントン/パク・ヒョン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力: 2015-06-07 20:42

https://www.hani.co.kr/arti/international/america/694886.html  訳H.J

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