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韓国AIIB参加、中国「歓迎」米国「各国の決定事項」

登録:2015-03-27 21:25 修正:2015-03-28 09:05
米国務省、韓国に牽制の役割を期待
アジアインフラ投資銀行(AIIB)の概要 //ハンギョレ新聞社

 中国は、自国が主導しているアジアインフラ投資銀行(AIIB)への韓国の加盟宣言に対し、喜びを隠せなかった。米国と日本は反応を控えた。

 中国財政部国際財政金融協力局は27日、インターネットのホームページに掲載した論評で、「韓国が26日の夜、アジアインフラ投資銀行(AIIB)創立加盟国の申し込みをすると宣言し、中国に書面で確認書を提出した」とし「中国は韓国の決定を歓迎する。韓国は既存の加盟国との意見集約を経て、4月11日頃正式に創立加盟国の資格を得ることになるだろう」と明らかにした。

 新華社通信は、「韓国が8カ月間の苦心の末、国益を選択した。韓国は今後、アジア地域の大規模なインフラ建設事業に参加して巨大な経済的利益を得られるだろう」と述べた。 また、環球時報は社説で「韓国は中国の最大の交易国であるが、米国に安全保障への依存度が大きい同盟国として苦衷が大きかった。しかし、戦略的な構図を考慮しながらも、最終的には変化の傾向に順応し、国益に最も合致する決定を下した」と歓迎した。

 米国と日本は言及を控えた。ジェフ・レスキー国務省広報課長は26日(現地時間)、定例ブリーフィングで「韓国のアジアインフラ投資銀行への加盟に失望したか」という質問に「その質問には答えない」とし「これは各国の決定事項である」と述べた。レスキー課長は「多くの国が、最近、この銀行に加盟決定を下した、これはその国々の決定」だとし「私たち(米国)が国際基準と透明性の重要性を強調するように、これらの国にも同じ価値のために声をあげてほしい」と述べた。これは、米国政府が韓国の加盟を予見された事案として淡々と受け止めており、この銀行で中国を牽制する役割を期待しているものと解釈される。

 菅義偉官房長官は「第3国の問題について言及する立場にない」とし、明確な言及を避けた。彼は日本の参加については、「公正な支配構造が可能かなど、日本が考えている問題についてこれまで中国に対し何度も問題提起をしたが、現時点では明確な説明を受けられずにいる。参加には慎重な検討が必要であるという立場だ」と述べた。 朝日新聞は「韓国政府は当初、米国の反対などから参加に慎重だったが、経済的なメリットを優先した。日本政府内でも『日本企業が競争上不利にならないような対応が必要だ』という経済界の立場を受け入れ、こうした声が強まる可能性がある」と報じた。

北京ワシントン東京/ソン・ヨンチョル、パク・ヒョン、キル・ユンヒョン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力: 2015.03.27 19:31

https://www.hani.co.kr/arti/international/globaleconomy/684376.html  訳H.J

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