日本の自衛隊の集団的自衛権の行使を禁止し平和運動の象徴とされてきた日本の憲法9条(平和憲法9条)をノーベル平和賞候補に推薦しようという署名運動が韓国内でも始まった。
「日本の平和憲法9条をノーベル平和賞に推薦する韓国委員会」は18日午後、ソウル中区(チュング)プレスセンターで記者会見を開き、「平和憲法は、第二次世界大戦以降二度と残酷な戦争が起きてはいけないという人類の普遍的願いを込めた教科書だ。終戦70周年の2015年、ノーベル平和賞候補に推薦する署名運動を推進する」ことを明らかにした。署名運動には、コ・コン、イ・ホング、チョン・ウンチャン元国務総理、キム・ウォンギ、パク・クァンヨン、イ・マンソップ、イム・チェジョン元国会議長、イ・ヨンフン元大法院(最高裁)長、ハン・スンホン元監査院長などが参加した。また、ガン・ウイル カトリック済州教区長、曹渓宗(チョゲジョン)中央総会議長ソルチョン僧侶、カン・マンギル、ペク・ナッチョン、シン・インリョン、イ・ヒョジェ教授、小説家イ・ムンヨル、フォン・ソギョン、チョ・チョンレ氏なども名を連ねた。
日本では2004年から平和憲法9条を守ろうという護憲運動が進められてきた。昨年8月に二人の子供の母親である鷹巣直美氏の提案で平和憲法9条をノーベル平和賞候補に推薦する運動が始まり、40万人が署名したという。
イ・ブヨン韓日協定再交渉国民行動代表は、「日本の植民地支配を経験した韓国人が平和憲法9条にノーベル平和賞を与えるように求めるのは、より大きな意味を持つ。この運動が朝鮮半島と東アジアを越えて世界へ広がることを願う」と述べた。ノーベル平和賞への推薦署名は、インターネット(noblepeace9.kr)とモバイル(facebook.com/noblepeace9kr)でもできる。
しかし、一部で慎重に期すべきだとする意見もある。徐勝(ソ・スン)立命館大学特任教授は『ハンギョレ』への寄稿で「憲法9条の運動は日本で最も良質な平和勢力であることに間違いないが、憲法9条は解釈改憲を通じうわべだけが残った」と指摘したことがある。
韓国語原文入力:2014.12.18 20:12