本文に移動

IS本拠地に潜入したオランダ人母親が娘を救出

登録:2014-11-20 22:24 修正:2014-11-21 06:41
娘の救出に成功した母親モニク氏 写真『BBC』画面キャプチャー

19歳の娘「イスラム国の隊員と結婚する」と言い残しシリア行き
救助要請を受けた後“ブルカ’”を身につけ救出に成功

 オランダのある母親がイスラム スンニ派極端主義武装団体の「イスラム国」(IS)本拠地に自ら潜入し娘を救出した。

 モニク(写真)というオランダ国籍の母親が最近イスラム国家の首都格であるシリアのラッカに潜入し、19歳の娘を連れて家に連れ戻すことに成功したと英国『テレグラフ』などが19日報道した。 モニクの娘は、オランダ軍人出身でイスラム国に加担したウェメル イウルマズというトルコ系男性と結婚するために今年2月オランダを出国した。母親にはメッセンジャーでシリアに行く事実を伝えた。 モニクは9月にオランダのテレビ局とのインタビューで「娘がソーシャルメディアを通じてイウルマズと接触した後、急激に変わった」として「娘がイウルマズを一種のロビン・フットと考えた」と話した。

 オランダ当局も危険性を認知してモニクの娘のパスポートを押収したが、娘は別の身分証を利用してシリアに行ってしまった。 娘はイウルマズと結婚までしたが、以後に別れた。 イスラム国はソーシャルメディアなどを活用した宣伝戦を通じて、アラブのみならずヨーロッパやアジアからも多くの戦闘隊員をかき集め、彼らと結婚するためにシリアに入国した女性たちも多い。

 モニクは先月、娘の誕生日頃に娘を救出するためにシリアに入る関門であるトルコまで行ったが、国境を越えることに失敗した。 先週、モニクは娘からの救助要請を受け、再びシリアに向かった。 オランダ警察にも救援を要請したが、警察は「シリア行きはとても危険だ」と言うだけで助けようとはしなかった。 モニクは家族に「しなければならないことがあるならば、するだけだ。 それが正しいことだ」という言葉を残して、シリア行きを強行した。 頭から足首までお覆う‘ブルカ’を着て、顔を隠してラッカに潜入することに成功した。

 モニクはソーシャルメディアで娘との約束場所を決め、娘に会って一緒にトルコまで出てくることに成功した。娘はパスポートがないためにトルコで逮捕されたが、オランダ外交部が乗り出し、母娘はオランダ南東部の都市マーストリヒトの自宅に戻ることができた。

チョ・ギウォン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/europe/665456.html 韓国語原文入力:2014/11/20 19:58
訳J.S(1093字)