アンゲラ・メルケル ドイツ総理に対する米国国家安保局(NSA)の盗聴が、米国務部の要請でなされたという米政府内部証言が出てきたと<ウォールストリート ジャーナル>が26日報道した。
この新聞は "国家安保局がメルケル総理を盗聴したのは、国務部の情報要請を遂行するためのことという話が二人の米国官僚から出てきた" として "だが、米国務部はこれと関連した確認要請に応じなかった" と伝えた。
国家安保局は米国行政府内各部署の具体的な要請により監視作戦を遂行していると見られる。 国家安保局のエドワード・スノーデン暴露対応チーム長であり、次期副局長候補にあげられているリチャード レジットは特定作戦に言及しはしなかったが 「国家安保局は現在(各部署から来た)3万6000ページに及ぶ情報要請文書を保有している」と明らかにした。 他の国家首脳に対する盗聴まで含まれた無差別監視プログラムに国務部・国防部など米行政府部署の大部分が関連していると推察できる状況だ。
去る6月スノーデンの暴露で初めて火がついた直後、キース アレクサンダー国家安保局長が責任を負って辞任しようとしたが、米行政府最高位級の反対でそのまま居座ることになった事実も初めて明らかにされた。 前国防部高位関係者は「暴露が始まった時、アレクサンダー局長に対する最高位層の信任が揺らいだが、彼が辞任すれば問題が解決されることでもない上に、辞任を許諾すればスノーデンに勝利をもたらす格好になると考え憂慮した」と話したとこの新聞が伝えた。
チョン・セラ記者 seraj@hani.co.kr