韓国が米国など英語圏‘五個の目’(Five Eyes)国家の核心‘監視・盗聴パートナー’の役割をしてきたという暴露が出てきた。 五個の目は、米国・英国・オーストラリア・ニュージーランド・カナダなど諜報同盟を結んでいる英語圏5ヶ国を意味するが、これら国家は世界20ヶ所で超高速光ケーブルを盗聴していることが分かった。
オーストラリア日刊<シドニーモーニングヘラルド>は25日 "米国とオーストラリアの情報機関が、アジアの海底通信網を盗聴する過程で韓国とシンガポールが核心助力者の役割をしてきた" と報道した。 この新聞は前職米国家安保局(NSA)契約職員エドワード・スノーデンが流出させた国家安保局の1級秘密地図をこのような報道の根拠として提示した。
米国家安保局の地図には、韓国が核心‘監視・盗聴ポイント’として明示されている。 韓国の海底光ケーブルは、釜山(プサン)を通じて中国と香港、台湾までつながっている。 米国の情報機関はこれらの国の通信情報を盗聴するために韓国をハブとして活用したものと見られる。
<シドニーモーニングヘラルド>のこのような報道内容と関連して、チョ・テヨン外交部スポークスマンは26日 「外交部としては承知していない」と明らかにした。 チョン・ハングン未来創造科学部スポークスマンは「公式に確認できる内容はない」と明らかにした。
先月<共同通信>等の日本言論は 「米国家安保局が2011年頃に日本政府に光ケーブルを通じて行き来するEメールと電話などの個人情報を盗聴できるよう協力してほしいと要請したが、日本が拒否した」と報道した。 米国は中国関連情報を収集するためにこのような要請をしたが、日本は法的制約と情報要員の不足などを理由に難色を表明したと言う。
<シドニーモーニングヘラルド>を見れば、韓国は米国だけでなくオーストラリアとも数十年間にわたり緊密な情報協力関係を結んできたことが明らかになる。 新聞は "韓国国家情報院は、オーストラリアとも永く緊密な協力関係を結んできた。 オーストラリア安保情報機構(ASIO)は韓国のオーストラリア内諜報活動が公開されることを防ぐために措置を取りもした" と伝えた。 去る5月、韓国系のオーストラリア公務員が韓-豪自由貿易協定(FTA)交渉関連秘密情報を国家情報院職員に流出させた疑いで摘発されたことがある。 当時デビッド オバイン オーストラリア安保情報機構局長は連邦裁判所で 「オーストラリアと韓国の情報機関は30年を超えて協調してきた。 国家情報院のオーストラリア内活動内容を流出させることは、いかなる場合にもオーストラリアの国家安保にとって害になるだろう」と強調した。
シンガポールも韓国と共にオーストラリアの監視・盗聴を助けた核心助力国家として名指しされた。 シンガポールはオーストラリア防衛信号局(DSD)と協定を結び‘日本-シンガポール-ジブチ-スエズ-ジブラルタル-ドイツ北部’を経由する海底ケーブルと‘シンガポール-フランス南部’を連結する海底ケーブルの監視・盗聴を助けているとされている。 特に相当数の通信ケーブルがシンガポールを経ることになっているインドネシアとマレーシアは、オーストラリア-シンガポール共助の核心目標だ。 シンガポールは1970年代以後にオーストラリアと緊密な情報協力関係を構築しており、東南アジア地域の通信ハブとなっている。
この他にもオーストラリアとニュージーランドの情報機関は、西豪州チェロルドゥトン近隣にあるオーストラリア信号局(ASD)盗聴基地とニュージーランド南島の政府通信保安局(GCSB)基地などで、隣国の衛星通信内容を監視・盗聴してきたと発表された。 二つの基地とともにオーストラリア北部ダーウィン近隣のショウルマン(ASD)基地が "米国家安保局の‘基本的な外国衛星通信収集組織’として表記されていた" と<シドニーモーニングヘラルド>が伝えた。
チョン・ジョンユン、イ・スニョク記者、パク・ビョンス先任記者 ggum@hani.co.kr